サトウキビの体験型食育オンライン授業 宮古島から全国の小学校に

 

 沖縄県宮古島市でサトウキビ・バナナの栽培、黒糖蜜加工製品の製造販売をしている農業生産法人株式会社オルタナティブファーム宮古(松本克也代表)は、全国の小学校向けにサトウキビを使った体験型の食育オンライン授業を開催している。実際にサトウキビの栽培キットを送って黒糖づくりまで体験してもらうもので、今年6月には農林水産省の第6回食育活動表彰において「消費・安全局長賞」を受賞しており、その取り組みは全国的にも高く評価されている。

遠隔でも五感を提供

 オルタナティブファーム宮古は、宮古島空港から車で15分。「畑(サトウキビ)〜食卓(砂糖)まで!五感を通じて『美味しく・楽しく・学べる』食の循環」として、宮古島の畑で実施する体験やガイドが出向く出張型体験のほか、オンラインでの体験型食育プログラムなどを実施している。

 従来は、修学旅行生や一般観光客などを対象に宮古島の畑で行う「リアル体験」を行なっていたが、2020年秋以降はコロナ禍を逆手に取るように、移動自粛が求められた逆境をチャンスに変え、人数や時間、場所の制約を受けないオンラインのメリットを活用した食育プログラムに取り組んだ。

農園体験の様子(オルタナティブファーム宮古提供、以下同)

現地開催と同様の食育プログラムの提供

 オンラインでも食育プログラムとして現地開催と同様の価値を提供できるよう、事前にサトウキビ栽培キットとしてビニールポット、土、ビニール手袋、サトウキビの苗など、黒糖作り体験キットとして糖度70度の黒蜜などを送付。オンラインでコミュニケーションを取りながら、サトウキビの植え付け、キビかじり、黒糖ができるまでを体験する。また、黒糖の歴史をはじめ宮古島の自然や文化、いつの時期にどんな野菜や果樹が収穫できるのかも紹介する。

「オンライン農体験」の体験キット
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宮古毎日新聞

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