沖縄市長選公開討論会 市民所得向上や貧困対策で論戦 JC主催
- 2022/4/12
- 政治
4月24日投開票の沖縄市長選を2週間後に控え、沖縄青年会議所は10日、立候補を予定する現職の桑江朝千夫氏(66)と新人で前市議の森山政和氏(73)を招き、公開討論会を実施した。主な争点となる経済振興や貧困対策などについて論戦を交わした。討論会の一部を紹介する。
討論会は沖縄青年会議所のユーチューブ公式チャンネルとFMラジオ「オキラジ」で生配信、放送された。
ーーー立候補理由を教えてください。
桑江氏「この2期8年で公約の約9割が成就しています。来年には沖縄アリーナでFIBAバスケットボールワールドカップが開催されます。世界が認めるアリーナに世界から選手やバスケファンが訪れ、沖縄らしいおもてなしで街をアピールし、沖縄が世界のリゾートとなれるチャンスがくる。その先頭に立ちたいと率直に思っています。新型コロナウイルス感染症が与える影響は第3次産業が多い本市にあって、地域経済へのダメージはとても大きい。疲弊した経済を必ずや復活、前進させてまいります。子どもの貧困が私の最も取り組まないといけないテーマ。こども食堂や学習支援などの居場所づくりをはじめ、生活困窮世帯の中学生無料塾の拡充、若年妊産婦の居場所づくりなどに取り組んできました。貧困の連鎖を断ち切るため、引き続き子供の貧困対策の充実、強化に取り組んでまいります」
森山氏「沖縄市はチャンプルー文化と呼ぶにふさわしい多種多様な文化芸能の宝庫ですが、特色を十分に生かした街づくりがなされていません。貧困問題も深刻化しています。このままでは格差問題が顕著になります。誰一人取り残さない市政運営を目指し、立候補を決意しました。一つ目は人づくり。給食費の無償化や18歳までの医療費無償化を約束します。二つ目は地域づくり。空き家対策を活用した地域の見守りや活性化を支援します。三つ目は仕事づくり。一人当たりの市民所得の10%アップを目指します。さらに市街地の小さな再開発を推進します。ウクライナでは真っ先に基地が攻撃されており、アジアで同じ状況になれば沖縄が攻撃される可能性は高い。これ以上基地の強化は絶対に許されない。昼も夜も人々の暮らしを見守り続ける灯台の光のような人に優しい街づくりを目指します」