ママの独立開業をサポート シェア型サロン始動へ 前山結女さん

 

起業を考える女性のために「女性特有の環境変化に対応したい」

 しかし、会社員からフリーランス、起業を考える子育て女性にとって、妊娠や出産でブランクの期間ができてしまったり、起業を考えていても時期を逃してしまったりするだけでなく、開業コストや不安定な給料などでリスクが高いという意見もある。

 「家庭第一に働きたい」「自分の好きな時間で働きたい」そう思っていても、リスクを考えてしまい、なかなか一歩が踏み出せない人も多く、結女さんもその1人だった。

 そこで思いついたのが、初期費用をかけずに低リスクで開業ができるスペース「シェアサロン」の開業だった。シェアサロンは完全専用個室で、共有スペースには家具や備品、脱衣所などがあり、月額制で契約ができる。「低リスクで開業できるなら、その『一歩』が踏み出せるのではないか。その場所を私が提供したら良いのではないか。シェアサロンであれば、テナントを持つリスクを減らせるし、フリーランスだと自由に働けるので、女性特有の環境の変化にも対応できる」と話す。

頑張るママの独立サポートを

 シェアサロンの名前は、シングルマザーで子どもを育てながら、数年前までサロンを経営していた義母から譲り受けた名前「Sivilla」だ。義母から、当時は働く女性へのサポートが手薄く、多くのものを犠牲にし、背負いながら経営してきたことやそれでも愛情深く子ども達を育ててきた話を聞き、結女さんの中で女性をサポートしたいという気持ちはさらに強くなった。

 結女さんは開業に向けて、サロン内のテナント塗装や、毎日息子が寝た後に夜な夜なDIY作業を続けた。「ママの働き方をもっと自由にしたい。独立の一歩が踏み出せないママを応援したい。子育て中のママが自分のペースで働いてほしい」と思いを込めた。

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