舞台芸術の創造性に触れ表現を学ぶ ワークショップ「創造力のタネ」
- 2021/5/29
- エンタメ・スポーツ
県内を拠点とするパフォーマンス団体「鳩ス(はとす)」が主催するワークショップシリーズ「創造力のタネ」が5月19日に浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民サロンで開催された。
俳優をはじめ、様々な舞台芸術の創作に関わる人たちが講師を務め、表現することの面白さや意義に向き合いながら、新たな表現の方法やアプローチに出会う機会を生み出すことが目的だ。今回が第1回目で、今後は基本的に月1回(毎月第3水曜夜)ペースでの開催を予定している。誰でも参加可能で、料金は毎回500円、定員は1回につき30人となっている。
鳩スの代表で俳優・演出家の國仲正也さんは「コロナ禍の今だからこそ、舞台芸術に触れてほしいということで企画しました。演者の人たちとの交流を通して楽しんでほしいと思っています」と企画意図を説明した。
岸田國士戯曲を朗読
初回は説明会も兼ねて、俳優・演出家の当山彰一さんを講師に迎え、戯曲のセリフを朗読をする「リーディング・カフェ」を開いた。
当山さんは「沖縄で唯一“南野陽子”を羽交い締めした男です」と自己紹介して場を和ませ、デモンストレーションとして絵本『葉っぱのフレディ』(レオ・バスカーリア作、童話屋)の朗読を行なった。通りの良い声で描写する情景に加え、主人公のフレディのセリフでは声色も変えた躍動感溢れる演出もあり、聞く人たちそれぞれの頭の中に物語世界を立ち上がらせた。
今回の朗読の課題は、新人劇作家の登竜門とされる戯曲賞に名を冠している劇作家・岸田國士さんの戯曲2作品。朗読前には当山さんがいつもしているという、歌を歌いながらボールを投げてキャッチするウォーミングアップを参加者も交えて実践。セリフの話者を参加者に割り振って朗読が始まった。