アスリートを総合支援 (株)沖縄スポーツマネジメント誕生
- 2021/4/24
- エンタメ・スポーツ
「応援される環境をつくる」
沖縄スポーツマネジメント設立の立役者、アスリート工房の譜久里武代表は今年50歳を迎えた。2018年にはタレントの武井壮さんやオリンピックメダリストの浅原宣治さんらと出場した世界マスターズ陸上4×100mで金メダルを獲得するなど、40歳以上の日本・アジア人選手で初めて10秒台を記録した選手としても知られている。また選手としてだけではなく後進アスリートのための道を切り開く思いも会見では語った。
「陸上だけでなく、いろいろなジャンルのアスリートから競技を継続したいけどなかなか(生活と両立)できないとか、スポンサーを集めたいけどその手段が分からないと相談を受けてきました。誰かがやらなけけばいけないと思っていたので、たくさんの沖縄県民に(アスリートの存在が)知れ渡ってみんなで応援していきたいと思ってもらえる環境をつくることにしました」
社員兼所属選手も
譜久里代表はアスリート工房社員兼沖縄スポーツマネジメント所属アスリートとして、新年度から1人の大卒選手を迎え入れた。宜野湾市出身の22歳、女子100mを主戦場とする座間味里奈選手だ。
去年7月の沖縄陸上選手権100mでは自己ベスト11秒90で大会新の優勝、また9月の日本学生陸上競技対校選手権大会女子100m では8位入賞する実力者。県女子100mの記録11秒64の更新を目標に据える。アスリート工房で陸上競技を習う子どもたち向けのコーチや学童クラブの指導員をしながら、全国の大舞台で戦っていく。
「中学も高校でも、私は強い選手ではなかったです。走るのが楽しかったのでずっと続けてきました。結果を残したら褒めてくれる人も、応援してくれる人もいて、それもまた楽しさだと思います。自分自身の競技力向上はもちろんですが、沖縄県の子どもたちが一人でも多く全国で戦えるように(コーチとして)選手を育てていきたいとも思っています」