ボリビアのオキナワから沖縄へ大豆輸出 歴史上初の経済交流

 

 出荷された全脂大豆は隣国チリで船積みされ、横浜経由で石垣港に3月20日到着予定だ。

ボリビア東部のオキナワ移住地で大豆の収穫(コロニア沖縄農牧総合協同組合提供)

輸出の飼料用大豆を袋詰めするコロニア沖縄農牧総合協同組の従業員(ISHIMA社提供)

ボリビアから直輸入で、飼料コストを大幅に削減

 繁殖牛(子牛)生産の産地である石垣島は、牧草を育てる環境が良く、小牛の飼育に適している。ただ、肉用牛(成牛)の肥育には牧草以外に、大豆粕やトウモロコシなどの穀物が必要になる。

 肉用牛の生産経費において、大豆などの濃厚飼料が占める割合が一番高く、さらに、離島県である沖縄は飼料調達に輸送量などのコストが多くかかることから、沖縄での肉用牛の飼育には不利な側面があった。これまで、ゆいまーる牧場は外国産大豆粕を県外の商社から仕入れていたが、県外の港に何度も立ち寄ることから手数料がかかっていた。

 だが今回、チリを経由でボリビアから直輸入するルートを開拓し、那覇港経由で石垣島まで運ぶことで、最大のネックだった輸送費を抑えることに成功、飼料コストの大幅削減につながった。

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