助産院併設の保育園「ママに優しく」産後ケアや育児相談も

 

 「産後のお母さんは、身体的な疲労に加えて目には見えない心のモヤモヤやバース・トラウマ(出産時の精神的ダメージ)、夫婦関係や親子関係などに悩みを抱えています。妊娠、出産がとても大変でポジティブな思いになれない方は意外に多いです。(中でも)初産婦さんで不安を抱えて退院される方や、産後に両親や夫からのサポートが得られない方に多く出会いました。ただでさえ初めての育児に不安はつきもの。そこに身体的な疲労や、ストレスが加わると産後うつや虐待に発展してしまうケースもあります」と話す。

 「妊娠中から産後まで母親のトータルケアが必要」と強調し、妊娠中から産後、乳幼児育児の切れ目ない支援、母親の負担軽減、乳幼児期から質の高い幼児教育・保育を展開している。

 生後3ヶ月の娘を園に預ける母親・エミリーさんは「保護者の要望に応えて、子どもに合わせた保育をしてくれるので助かっている。娘を我が子のように接してくれる。そのことを知っているからこそ、心配することなく仕事に行ける」と経験豊富なスタッフに安心している。娘自身毎日笑顔で楽しそうに登園しているという。

園児の様子(写真提供:エミリーズナーサリー)

出生率全国一の沖縄「保育の必要性も全国一」

 そんな由香さんは、助産師として熊本県の総合病院で多くの出産に立会い、妊産婦のケアを経験したのち、産後のケアに特化した「由来助産院」を開業。これまで約6000人のお母さんに関わってきた。

 熊本地震(2016年)が大きな転機となり、被災活動の経験から幸せを追求、好きな沖縄で自分らしく生きていこうと2019年に沖縄へ移住した。由香さんは「沖縄は45年連続で出生率が全国1位の子だくさんな県なので、保育の必要性も全国一。誰にも頼らずに一人で頑張っているママ達の『助けて』『手伝って』の思いを受け止めて、ママにとことん優しい、ママを可愛がる保育園を作りたかった」と特別な思いを語った。

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