40㍍先に中国公船が 尖閣諸島でいま起きていること
- 2021/2/19
- 政治
――仲間先生は自民党所属の石垣市議会議員でもあります。政府与党の対応はとりわけ忸怩たるものがあるんですね。
「漁民の命と暮らしを守るのに保守も革新もありません。国民は日米安保条約第5条を盾に『アメリカが守ってくれる』と思い込んでいますが、それはあくまで『安保の適用範囲』と言っているだけです。国民も南の果てのことにどれだけ関心があるのか分かりはしません」
――王毅外相の言う「一部の真相が分かっていない日本漁船」とは鶴丸を名指ししているんですね。あの中国がわずか9・1㌧の鶴丸をやり玉に挙げるのは大国の風情ではないです。
「あはは、鶴丸=仲間という非漁民が乗り込んでいるのは知られているでしょうね。今後も屈することなく出漁しますが、船を出すには燃油など費用もかかります」
――昨年8月に和歌山県串本漁港から払い下げてきたんですよね。
「前の高洲丸より約2倍の大きさにはなりました。しかし最新のGPS、魚群探知機、巻き上げ機など、まだまだ装備に金がかかります。キーホルダーを売ったり、『尖閣を守る会』の会員を募っています」
(尖閣諸島をめぐる状況については仲間氏のブログにも詳しい。https://nakamahitoshi.ti-da.net/)