「3密」避けスマート申告納税 モバイルプリンスが大使に
- 2020/10/18
- 社会
「使えない人への配慮も」
10月15日、ネット上などでの申告手段を周知する「スマート申告納税大使」の任命式が那覇市旭町の沖縄国税事務所で開かれた。大使に任命されたモバイルプリンスの島袋コウさんは、デジタルツールを使った申告手続きの利便性に言及しながら、広報活動への意欲を見せた。
一方で「デジタル機器を使いこなせないお年寄りや、そもそも所有していない人などにもきちんと利用してもらえるような環境作りも大切。そういった人たちをおきざりにしてはいけない」と高齢者やネット環境が整っていない人たちについて配慮の必要性も強調。「そうした人たちも含めて、ネットを利用した申告納税についての全体的なスキルの向上に役立ちたい」と決意を語った。さらに、行政手続きのデジタル化について「情報流出や個人情報が行政機関に集中することのリスクにも留意しておく必要がある。利便性向上と行政の透明化はセットで考えなければならず、こうした部分の架け橋として役割も果たしていきたい」と意気込んだ。
沖縄国税事務所・国税広報広聴官の粟國純次さんによると、県内のデジタルでの申告手続き利用率は年々増加しており、個人だけでなく法人の割合もかなり高い状況になってきたという。しかし、実感としては「まだまだ」で、「デジタル化の推進はこれまでも取り組んできたが、コロナ禍での『密』防止の意味も重ねて、さらに推し進めていきたい。モバイルプリンスの大使としての活躍にも非常に期待している」と話した。