久高氏、説明求める場に出席せず議員辞職 那覇市議会
- 2023/10/20
- 政治・社会
金銭接受疑惑を持たれている前那覇市議会議長の久高友弘氏は20日、疑惑について説明を求めるため同市議会が出席を要請していた場に出席しなかった。警察による任意聴取が断続的に行われていることや、持病の治療中で体力的に厳しいことなどを理由としてあげたという。
同市議会は、金銭接受の疑惑について、同日の各派代表者会議で久高氏が説明するよう求めていた。久高氏は18日に議員辞職願を提出していることも、出席を拒む理由としたという。野原嘉孝議長は代表者会議で「説明と謝罪を直接うかがいたいと思い、ぎりぎりまで待つことにしていたが、実現できず残念」と述べた。
また、野原議長は「自ら辞職を表明したことは、最後は議員自身の責任としてなすべきことをなしたと思うが、これまで議会に対して虚偽の説明をし、結果的に市民を欺いてきた責任は非常に重く、厳しく追及されなければならない」と強調した。
その上で、久高氏から提出されていた議員辞職願の取り扱いについて「本人も辞職願の中で、事件の責任を取って議員辞職すると理由を示している」として、辞職を許可することを説明した。
出席者からは「辞職でことを収めることがあってはならない」との声があがったほか、久高氏が一部市議に現金を渡したとの一部報道をめぐり「疑いを晴らすためにも、(受け取ったとされる)議員に釈明の場を設ける必要があるのではないか」との意見も出された。
同報道をめぐっては、久高氏は15日に否定する通知書を議会事務局に送付。渡されたとされる議員らも受け取りを否定しているという。野原議長は「(報道された)議員の名前は明確になっていない。また、その後(久高氏は)否定している。『各議員の自覚と責任で』ということに現時点ではなるかなと。(対応は)慎重にということを申し上げる」と応じていた。
(記事・写真 宮古毎日新聞)