「右膝は100%に近い状態」清武功暉・一問一答 FC琉球に心強いベテランが復帰

 
右足で豪快にシュートを放つ清武功暉=22日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(長嶺真輝撮影)

 22日にあったFC琉球のホーム戦で、心強いベテランの1人が2カ月近くぶりに復帰した。J2で通算54得点を誇るMF清武功暉(32)だ。今シーズンの10試合目となる5月14日の鹿児島ユナイテッドFC戦で右膝を負傷したが、今回のY.S.C.C.横浜戦の後半13分に途中交代で久しぶりにピッチに入り、躍動した。

 特に攻撃では短い出場時間でシュートを2本放ったほか、フリーキックやコーナーキックで精度の高いクロスを度々ゴール前に供給した。終盤の攻撃をけん引した清武が、試合後にメディアの取材に応じた。

「3連勝の壁を打破しないといけない」

ー久しぶりのプレーの感触は。

 「(後半で)相手の足が止まったのもあって、すんなり試合に入っていけたのかなと思います。チャンスメークのところにも割と関わることができました。ただ、やっぱりもう少しコンディションを上げていき、自分自身の動きを取り戻していかないと今後きついかなという感じです」

ー動きとしては何割くらい戻ってるか。

 「自分の感覚ではまだ6~7割です。でも右膝の状態に関しては100%に近い状態で戻れています。前回と同じようなけがだったんですけど、その時は6~7割くらいの状態で戻ってしまいました。今回はすんなりと100%で戻れたので、不安は一切ないです」

ーチームメイトとの連係は。

 「ピッチの外から試合を見ながら、自分が入った時にどう関われるかは常に考えていました。野田君(野田隆之介主将)だったり、むー君(金崎夢生)だったりはプレー自体も知ってる選手なので、やりやすい部分はあります」

ーこの2カ月近くは勝ったり負けたりしていた。どんな心境でチームを見ていたか。

 「もちろんいい時もあれば悪い時もあるんですけど、やっぱり悪い流れを早く断ち切っていかないといけない。上に食らい付いていくためには、2連勝はできてるけど3連勝ができないとかも、そういう壁を何とかチームで打破していかないといけない。もし負けたとしても、その次に3連勝するということを目指していきたいです」

フリーキックに好感触

コーナーキックでゴール前に視線を送る清武

ーポストに当たったフリーキックがあった。

 「相手キーパーとディフェンスの間に厳しいボールを入れようと思って蹴りました。相手キーパーのミスもありましたけど、あれに関してもしっかり右膝を気にせずに足が振れてるので、状態的にはいいかなと思います」

ー後半に向けて自身がチームに与えたいものは。

 「僕自身がまずしっかりとプレーできることがチームの良さにはつながっていくと思う。しっかりと動けるようにして、試合に絡んでいきたいです」

ーシーズン開幕時は副主将だった。

 「喜名監督になって他の選手に代わりました。自分もそこにこだわっていた訳じゃないですし、僕の性格上、そういう役職に就くよりも自由にやった方がいいのかなと思います。喜名さんもそれを知ってるので、『そこにこだわらずにお前の良さを出してくれ』ていう感じで言われたので、それはそれでいいかなと思います」

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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