キングス、地区優勝マジックが「1」に! リーグ初のホーム集客20万人達成
- 2023/4/30
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグ1部西地区首位の琉球ゴールデンキングスは30日、沖縄アリーナで今季第58戦を行い、同地区5位の大阪エヴェッサに86ー72で勝利した。レギュラーシーズンのホーム最終戦を10連勝で飾り、通算成績は47勝11敗。地区優勝マジックは一つ減らして「1」となった。また、キングスはこの試合で今シーズンのホーム来場者数の合計が204,680人に達し、Bリーグ史上初の20万人超えを達成した。
レギュラーシーズンはあと5月6、7の両日にある2試合のみとなり、キングスは西地区4位の広島ドラゴンフライズとアウェーで対戦する。キングスが1勝するか、西地区2位の島根スサノオマジックが1敗するかでキングスの地区6連覇が決まる。
渡邉飛勇が攻守で存在感 第2Qで流れつかむ
大阪戦で試合が大きく動いたのは第2クオーター(Q)。ベンチから出場した身長207cmの日本代表ビッグマン、渡邉飛勇が高さのあるリバウンドや速攻からのレイアップなど自身の持ち味を発揮し、流れを引き寄せる。するとアレン・ダーラムの2連続スリーポイントなどで勢いに乗り、前半を14点リードで折り返した。
第3Qこそ22ー24とスコアで上回られたが、最後まで攻守で集中力が切れず、二桁得点差を保って勝ち切った。ダーラムがいずれもチームトップの20得点、11リバウンド、5アシストを記録したほか、ジャック・クーリーが14得点、ジョシュ・ダンカンも13得点を挙げてインサイド陣が奮起した。
今年2月にBリーグデビューを果たし、自身最長の12分34秒出場した渡邉は放った3本のシュートを全て成功させて6得点。さらに6リバウンド、1ブロックと体を張り続け、「エネルギーを持ってプレーし、自分の役割をコート上で徹底できて良かったと思います」と満足げに振り返った。自身初となるチャンピオンシップ(CS)の舞台に向けては「良いイメージを持って臨んでいきたいです」と意気込んだ。
CS準決勝までのホーム開催に意欲
ディフェンスでは大阪エースのディージェイ・ニュービルに27得点を許したが、前日に引き続きスリーを1本を決めさせず、勢いに乗せなかった。ダンカンは「チームとしてニュービル選手を自由にプレーさせないことを意識してディフェンスに注力しました」と語り、個人ではなくチームで連係して守ったことを強調した。
残り2試合のアウェー戦で1試合でも勝てば地区優勝が決まり、CSでセミファイナルまでホームで試合ができる権利を得る。
それを念頭に、桶谷大ヘッドコーチは会見に詰め掛けた多くの地元報道陣を前に「最高のアリーナと、ファン、ブースターの皆さん、メディアの皆さんが発信してくださることで沖縄県民の皆さんが応援してくれている。その総合力がキングスにはあると思っています。セミファイナルも沖縄で迎えられるように広島戦もしっかり戦い抜きます」と決意を語った。