三線文化の振興で協議会発足へ 弾き手や作り手の育成も

 

 県内各地で三線を中心とした様々なイベントを実施し、沖縄県民や沖縄にルーツを持つ人々のアイデンティティを三線を通じて再確認する機会や、文化を担う若年層育成の機運醸成を目指す。 

ワールド三線フェスティバル公式サイト
https://worldsanshinfestival.com/

「若年層育成」「製作技術の保存」目指す

 さらに同準備委員会は、製作技術の保存、継続した三線文化の振興と沖縄の三線市場の活性化を目指す。

 県内の小中学校で壊れて使われなくなった三線の修理や、県内の子供たちが手軽で安価に三線に触れられる教室を作るだけでなく、学校やクラブの三線活動のサポート、子ども向け無料演奏体験などのワークショップの実施も検討中だ。

学校での三線指導

三線文化を未来へ

 県内の三線文化が抱える課題解決を目指し、三線が支える沖縄文化全体の振興を担う取り組みを展開するため、同準備委員会はクラウドファンディングで資金を募っている。

 琉球古典音楽歌三線人間国宝であり、同委員会の中村一雄共同代表はクラウドファンディングのページ内で「三線製作職人、琉球古典音楽、琉球民謡等の演者が一致団結し、行政と連携してこれからの三線文化をつくっていきたい。これから先の100年に向け三線文化を絶やさないよう支援をお願いしたい」と呼びかける。

 シンガーソングライターの宮沢和史さんも同じページ内で「三線を取り巻く環境が末長く活性化することは、沖縄が沖縄らしさを保ち続け、島人としての誇りを実感し続けることだと思います。皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いします」と呼びかけている。

 クラウドファンディングは9月末まで行われる。現在約320万円の支援が集まっている。
https://readyfor.jp/projects/okinawa34

<お問い合わせ>
(主催)ワールド三線フェスティバル実行委員会
(事務局) 沖縄県三線製作事業協同組合事務局内
TEL 098-884-8288
公式サイト:https://worldsanshinfestival.com/
Instagram: @world_sanshin_festival

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