サッカーFC琉球がJ3降格のピンチ 今こそ「琉球一心」!

 

クラブハウスの完成で練習環境が向上

 そんな苦しいシーズンを過ごす琉球に明るいニュースが1つある。建設中のクラブハウスと専用グラウンドが間もなく完成する。具体的な運用開始日は未定だが夏までには運用できる見通しだ。現在県内各地のサッカー場を転々としている状況だが、クラブハウスができると毎日同じ場所で練習もできるため、集中しやすい環境になる。自ずとチームの成績も上向きになること間違い無しだ。

 琉球は調子の良し悪しが隔年で訪れるジンクスがある。去年は昇格争いもして9位。一昨年は開幕8試合勝ち無しというスタートながらも16位で降格を免れた。J2元年だった3年前の2019シーズンは開幕6試合負けなしのロケットスタートに成功し、首位の座を経験するも、中盤以降に失速し14位でフィニッシュ。このジンクス通りだと、今年は苦しみながらも最終的に残留するシーズンのはずだ。

キーマンは若手の上原牧人

 とはいっても、そろそろ勝たないと不安になってしまう。

 チームの状況打破のキーマンを1人挙げるとすれば、地元那覇西高校出身のディフェンダー上原牧人だ。大卒2年目で、主にサイドバックでプレーする。身長182㎝でずば抜けた身体能力とスピードを持つプレーヤーだ。失点に繋がるミスをする事も多少あるが、その苦い経験を生かして成長してくれればチームの大きな武器になる選手だ。

 昨年まで琉球でプレーした同じディフェンダーの県出身プレーヤー知念哲矢は、失点に繋がる大きなミスをしてそれをバネに大きく成長した。昨シーズンの快進撃ではセンターバックとしてレギュラーを掴み、自身が怪我で離脱するまでチームの昇格争いの要として躍動していた。その結果、J1浦和レッズからオファーを受け移籍。先日はアジアチャンピオンズリーグというアジア大会で浦和レッズのセンターバックとして出場し、アジアデビューを果たした。

 そんな知念のように、上原にもここから巻き返して大きく羽ばたいてほしい。もちろんJ1に個人昇格しても応援するが、FC琉球とともにJ1に羽ばたいてほしいというのが僕の願い・・・いや、県民みんなの願いだ。

今月27日からのホーム2連戦で連勝を!

 琉球の試合は直近では今月27日と30日にホーム2連戦がある。連勝してホーム未勝利から抜け出して、ゴールデンウィークのアウェイ2連戦に挑み、勝ち点を積み重ねてピンチから今度は上位浮上のチャンスに変えて素晴らしいシーズンにしましょう!

 沖縄県民の皆さん!ホーム戦は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムであります!ぜひスタジアムに足を運び、「勝つ」という強い心もお運びください!琉球一心!

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