被災地の子どもたちを支援し続けて11年 「和みの会」

 
岩手県の小学生から送られてきた写真

 死者・行方不明者に加え、震災関連死を合わせて2万2207人(警察庁発表)が犠牲になった東日本大震災が発生してから今日で11年を迎えた。また、福島原子力発電事故によりいまだに多くの人々が県外避難を余儀なくされている。震災発生後より沖縄から岩手県宮古市の小学生にお守りやお菓子、熱帯果樹などを送り続けている「和みの会」に話を聞いた。

自分たちにも何か手助けできないか

 主に糸満市に住む有志らでつくる「和みの会」(金城三重子会長・会員61人)は、岩手県宮古市の小学校にお守りと塩せんべい、黒糖などを詰め合わせて送ってきた。お守りであるペットボトルのふたを利用して作った琉球太鼓の中には、清めの塩「ぬちまーす」を入れて、命の大切さを解説する文章も添えた。送り先を宮古市にしたのは、会員に同市の出身である比嘉みえ子さんがいたからだ。

 「テレビで震災の被害に遭った人々を見て、自分たちにも何か手助けができないか考えて始めた。琉球太鼓は糸満市商工会の活動で作ったことがあるので、取り組みやすかった。お守りになればと宮古地区の新1年生に約850セット送りました」(金城会長)

 その後、会員から「同じようなものを送ったのでは飽きられるのではないか」という声が出て、目先を変えようと黒糖の原料となるサトウキビやパイナップル、マンゴーに切り替えた。昨夏は100個を送った。受け取った小学校校長は感謝の思いをこうしたためた。

 「大震災から十年が経ち、復興道路や住宅、施設の整備もほぼ完了し、こちらも随分と利便が良くなりました。……しかしながら精神的に不安定なお母さん方も多く、それが直接子どもたちに影響を与えています。また様々な問題や課題を抱えている家庭もあり、我々教職員は苦しんでいる方々に寄り添いながら、明るい未来へ踏み出せるようにと願って指導しているところです。和みの会の皆様からの温かいお心遣いは、私たちにとって大きな励みとなりますし、非常に心強く感じております」

子供たちからの手紙

コロナが終息すれば訪ねて交流したい

 さて気になるのは活動資金だ。

 「元々は糸満市にカサブランカを植えようと集まった会で始めたので、球根を仕入れて販売し、その利益を充てています。『奇麗に咲いた』とお礼が来れば、『ちゃんと植えたのに花が咲かない』と苦情も来ます。天候の影響や土壌の適性もあるので、そこらへんは難しいです。

 でも会の趣旨を理解し、大口で買ってくれる団体もあります。最近になってマンゴー代金の半額を寄付する企業も現れました。子どもたちから直筆の作文が来ると、続けられる限り続けようと会員同士で話しています。コロナ禍で行き来することはできませんが、終息したら訪ねて行って交流したいです」

 カサブランカの花言葉は「壮大な美しさ」「雄大な愛」などがある。同会は2016年に終了した「平和の礎刻銘者追悼清明祭」を引き継いで、魂魄の塔、国立沖縄戦没者墓苑、岩手の塔、平和祈念堂に赴き清明祭を開く。今年は4月9日を予定している。 

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友寄 貞丸

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伊江村出身。1990年から主に中国、台湾の取材執筆活動を続ける。2014年11月Uターン。著書に『雲南哀楽紀行』(愛育社)など。国境を越えても一線を越えない旅と取材を信条とする。

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