アスティーダフェスティバル2021〜22
- 2021/12/25
- エンタメ・スポーツ
スポーツや音楽、グルメなどをテーマに沖縄市沖縄アリーナで12月20日と21日の二日間、「アスティーダフェスティバル2021〜22」(主催:琉球アスティーダスポーツクラブ)が開催された。
これは、コロナからの沖縄復興を目指し「スポーツ!音楽!食!最高のエンターテイメントを!」と銘打って行われたもので、卓球ノジマTリーグ琉球アスティーダの試合「アスティーダホームマッチ」を始め、県外の最新情報が入手できるビジネスセミナー、音楽ライブ、肉フェスタ、企業40社以上が出店した沖縄物産展、最先端のAR体験ができるスポーツ体験など、様々なコンテンツを取りそろえて開催された。
あえて平日に開催
琉球アスティーダスポーツクラブ代表取締役の早川周作社長は「沖縄は観光業が重要で、週末に人が集まるのは当たり前。観光閑散期にどうやって集客するか、あえて平日に開催した。そして3日に1度雨が降るという沖縄で、室内でできるイベントとしてこういうやり方があるのでは?という参考になればいいと企画した」と話した。そして「どれがメインというものではなく、スポーツ×エンタメ×テクノロジー×食などの掛け算で、県内外の多くの皆様に楽しんでいただき、沖縄にお金を落としてもらう。こういうイベントが沖縄の経済を回すきっかけになれたらいいと思う」と付け加えた。
アリーナ内で、プロレスや卓球の試合、音楽ライブが華やかに行われる一方、アリーナ周りの通路には、県内プロスポーツチームのブースを始め、健康グッズ、子ども達に人気のキャラクターグッズ、美容や食関係など、幅広い年齢層に対応できるブースがずらり並んだ。また、来場者が気軽にチャレンジできる卓球、ハンドボール、サッカー、ラグビーなどの体験スペースも用意。3兄弟で北谷町から来場していた大城颯天くん(8)は「初めてハンドボールを触った。とっても楽しかった」と息が上がるほど楽しんでいた。
「子どもたちは胃腸を強くするための食事を」
今回新鮮だったのは、イベントなどで楽しむだけでなく、学びのスペースが設けられたことだ。特別ルームでソフトボール北京オリンピック金メダリスト三科真澄さんや、元Jリーガーでアパレルブランドを創設した馬場賢治さんらによる、セカンドキャリア育成についてのセミナー、また、特別トークイベントには、20日、今年で現役を引退した元日ハム投手の斎藤佑樹さんも登壇し、多くのビジネスマンやスポーツ指導者たちが耳を傾けた。
斉藤さんは現役時代に怪我に悩まされたことから、「怪我と向き合う」をテーマにトークを展開。「試合の前のアップは怪我防止ではないとドクターに言われた。それでも入念にしていたのは、今日の自分の身体を知るために大切だったから。子どもは自ら痛いとなかなか言えない。指導者と親が気づいて言える状況をつくらないと。今、外遊び不足で小さな怪我を経験できなくていきなり大けがに結びつくという難しい環境ですが、いろんな競技を体験してほしい。子どもたちが今できることは身体、特に胃腸を強くするための食事をとることかな」と話した。
「何かを言い訳にしてやらないより、何かを見つけてやって欲しい。自分が出来ることを見つけて」。最後にそう子どもたちにエールを送った。
早川周作社長は「今回たくさんの皆様にご協力していただいた。琉球アスティーダでできることを沖縄から発信し、今後もこのイベントを恒例化していきたい」と意気込みを語った。