「コロナに負けない」を応援!売上減にも関わらずアセローラ提供、元気とエネルギーを届ける

 

 新型コロナウイルス感染が全国で拡大し、緊急事態宣言による営業自粛と県をまたぐ渡航自粛で、沖縄県内の観光関連業や飲食業が厳しい状況に陥っている。

 沖縄ちゅら海水族館をはじめ、観光地として人気の高い沖縄県北部のやんばるでもコロナ禍による経営ダメージを大きく受けた。2015年のニッポン全国ご当地おやつランキングでグランプリを獲った沖縄県本部町にある農業生産法人株式会社アセローラフレッシュもその企業のひとつだ。

 本部町はアセローラ国内最大級の生産地。県内で唯一拠点産地を取得している。生産と加工を手がけるアセローラフレッシュでは、新型コロナウイルスの影響を受け、3月の売上は前年同月比で55%減。4月は85%減と大幅に落ち込んだ。しかし、大きなダメージを受けたにも関わらず、「コロナに負けない!アセローラで応援企画」を立ち上げ、アセローラ製品の寄付や無償提供、無料プレゼントをした。

 なぜコロナ禍でダメージを受けたにも関わらず、応援企画を行ったのか。届けたい想いなどアセローラフレッシュの並里康次郎社長に話を聞いた。

アセローラ果実

コロナに負けない!アセローラで応援!

 新型コロナウイルス感染拡大の緊急事態宣言後の4月、テレビでは毎日不安なニュースが流れ、疲弊や焦り、怒りのマイナス発言しかなかった。給付金の申請が始まると、本部町役場には「早くしてくれ。明日生きる金もないんだ」などのクレームがたくさんきていたそうだ。

 「感覚的に元気がなくなっている気がした」と話す並里社長は、まずはじめに、いち早く「アセローラで元気になってほしい」と本部町役場の全職員に新商品を寄付した。それがアセローラで応援のはじまりだった。

 その後、子ども達が休園休校で家でストレスが溜まっていると聞き、「アセローラで元気を与えられたら」と本部町内の保育園や幼稚園などの全児童施設にも無償で提供した。

経営ダメージにも関わらず、アセローラ製品を100名にプレゼント

 5月に入り、5月12日はアセローラの日。本来であれば、毎年本部町をあげて記念日をお祝いしたセレモニーやイベントが開催されていたが、今年で22回目を迎えるイベントは、新型コロナウイルスの影響により開催延期が余儀なくされた。

 アセローラフレッシュにとって、アセローラの日は特別な日。別の形で沖縄県本部町産アセローラをPRしたいという想いと県民を元気にしたいの想いから「コロナに負けない!アセローラで応援企画」の製品セットプレゼントが生まれたのだという。

 社内では、製品のプレゼントは今までのお客様にしたほうがいいんじゃないかの声もあったが、アセローラフレッシュの企業理念である「世のため、人のため、地域のため」を「微々たる企画だけど、アセローラフレッシュから世の中に発信したい」と本部町外の全国民に向けて行うことを決めた。それが「先着50名様に特製アセローラ製品セットをプレゼント」だった。

 アセローラフレッシュは、アセローラの日の5月12日に合わせFacebookのページで「先着50名様に私たちが自信を持ってお届けする特製アセローラ製品セットをプレゼントさせて頂きます」と投稿した。投稿は数分もしないうちに、多くの人がシェアし、応募開始からあっという間に50名超え。数時間後に応募を締め切ったが、その後も応募が殺到し、応募総数は300名を超えた。

 応募総数にも驚くが、並里社長は「それ以上に驚いたのは応募理由」と話す。「アセローラ飲みたいです」や「おもしろい企画ですね」など一言だと思っていたようだが、届いた応募理由は長文ばかりで驚いたそうだ。

100名へ配達されたアセローラ製品セット

アセローラのパワーと元気を全国に

 アセローラ製品は、予定の先着50名にさらに50名を加えて合計100名に届けられた。製品には、並里社長のメッセージと直筆の名前も添えられている。

先着100名に届けられた特製アセローラ製品セットとメッセージ

 並里社長は「全国的にコロナショックの影響が蔓延している最中ではあるが、沖縄県産アセローラ達は、コロナに負けじと、元気よく、たくさん育っている。こういったときだからこそ、畑から、果実から、たくさんのエネルギーをいただいている」と話す。

 アセローラは、100グラムあたりのビタミンCがレモンの約34個分も含まれているが、並里社長は「新型コロナウイルスに負けないためには、三密を避けることが大切だが、自らの免疫力を高めることもとても大事な要素。その免疫力を高めることを手助けするために、アセローラに含まれるビタミンCをぜひ摂取してほしい」とアセローラで免疫力を高めることができることを強調した。

その後も続くアセローラで応援

 アセローラ製品セットが届いたお客様からは感謝のお便りが届いたそうだ。実際にFacebookページの投稿へのコメント欄を見てみると、当選者から受け取りの写真付きコメントなどが多く寄せられていた。

 「沖縄から素敵なプレゼントに感激です。感謝です。ステイホームを元気に過ごします」

 「コロナでまだまだ沖縄には遊びに行けませんが自宅にいながら南国感を味わせてもらい、アセローラパワーでこの夏楽しく過ごさせてもらいます」

 「アセローラのパワーをいただきポジティブに頑張れます。まだまだ大変だと思いますが頑張ってください」

「まだ自粛生活は続きますが、届けていただいたアセローラとメッセージで元気が出ました」

 などとコメントが続いていた。

 さらに、応援企画は続き、SNSでのプレゼント企画のあと、アセローラゼリーの製品を学校が再開となった本部町内の全小学校と全中学校の学校給食に寄付した。

学校給食で配布されたアセローラゼリーを喜ぶ本部小学校の子供たち

「このご時世だからこそ、沖縄県産アセローラでひとりでも多くの方の健康促進に繋がり、ひとりでも多くの方のハッピーに繋がれることが、私たちアセローラフレッシュ一同の本望です」と並里社長は笑顔で話した。

「お客様を幸せに」は創業当初から変わらない

 約32年前、並里社長の父・並里康文さん(故人)が故郷の本部町をアセローラの産地にし、本部町に新しい産業を生み出したいと創業した。1989年に8軒の農家からスタート。母・並里哲子さん(現アセローラフレッシュ会長)と夫婦二人三脚で農家と共に築き上げてきた。

 創業10年からは地域と三位一体で歩みだし、「地域無くしてはアセローラの発展は語れない」といい、「これからも地域と共に育んでいく産業でありたい」と話した。

 アセローラ製品を受け取ったお客様から寄せられたコメントやアセローラフレッシュの取り組みは、まさに創業当初から大事にしている言葉「世のため、人のため、地域のため」が表れたものばかりである。

沖縄県本部町産アセローラを全国PR、エネルギーを届ける

 並里社長は「コロナは前がわからない。運転資金の支援をもらったが、今後の売り上げをどう作っていくかの不安はある。今、前向きに物事を考えて、経済は戻らないと区切って、今までにない売り方をしていく。目の前のお客様をとにかく大事にして、アセローラの良さを届けていく」と今後を語る。

 エネルギーを届ける方法として、この度タイミングよく、アセローラの元気とエネルギーがつまった原料が含まれた商品が7月に誕生した。国内ビール会社大手のアサヒビールより本部町産アセローラを使用したアセローラチューハイが限定商品として全国発売されたのだ。

イオングループ限定で7月から発売されたアセローラチューハイ

 並里社長は続けて言った。「意識しているのは、前向きに」。「このご時世だからこそ前向きに物事を考えて、ポジティブに生きる。そんな前向きに生きるエネルギーの源を、アセローラで届けたい」と伝えた。

<アセローラフレッシュHP>

http://acerola-fresh.jp

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安里 三奈美

安里 三奈美

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ボリビア在住3年、1児の母。フリーライターとして観光や沖縄県系コミュニティーについてWEBや紙媒体で執筆、寄稿等を行う傍ら、家系図や家族史・自分史の制作会社の代表も務める。2011年に県系の若者をつなぐネットワークを構築、県系若者が集う大会を世界各地で開催。2015ミスうるま。著書に「刻まれた21cm」(文芸社)

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