琉球大生が団長の全国団体 途上国の貧困&教育支援に奔走

 

 カンボジアで就学率が約7割と低い水準にある現状に、大城団長は「学年が上がるにつれ、子ども達は労働力として出稼ぎや家の手伝いをしなければならず、学校に通えなくなる子ども達が多いようです。ストリートチルドレンやゴミ捨て場でゴミを集める子ども達もいます。そういった子ども達にも手を差し伸べ、子ども達が子どもらしい生活が送れるような一つの希望になればと思っています」と必要性を話す。

 KIBOUKANの建設は来年着工し、2023年完了する予定だ。大城団長は「学校の中への支援だけでなくKIBOUKANを建設することで、すべての子ども達に教育を届けることを達成したい。難しい挑戦ではありますが、頑張っていきたいです」と話す。

KIBOUKAN建設予定地のチョンカル村 (大城さん提供)

コロナで渡航中止、オンラインで支援続ける

 さらに、チョンカル村での物資支援も行う。生活必需品や食料、衣類、文具・勉強道具、医療品が不足しているからだ。

 物資支援は初めて行う。すぐに支援に踏み切れなかった背景には新型コロナウイルス感染症への対策があった。SPLEAを統括する九州産業大学の黒川哲也教授は「新型コロナウイルスは、毎年現地を訪れて教育支援活動を行ってきたスタイルを不可能にしてしまった。現地を訪れなくてもできる支援方法は何かと悩んだ」と振り返る。

 来年1月には、日本各地から届いた鉛筆や消しゴム、幼児用衣類などの支援物資をチョンカルム村に輸送する。

 現在SPLEAは、KIBOUKAN建設費用確保のためのクラウドファンディングと同時に支援物資の寄付を呼びかけている。大城団長は「今この時でも学校に行って勉強がしたいと思っている子どもたちが現地にたくさんいる。私たちが渡航して一緒に活動ができるのを楽しみにしていると話を聞いている。今できることを精一杯頑張っていきたい」と話し、支援を呼びかけている。

<国際協力学生ボランティアズSPLEA>
物資寄付・KIBOUKAN建設費用寄付の問い合わせ先:5931splea@gmail.com

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