大逆転に「野球は風が吹く」 琉球大野球部が九州大学選手権ブロック大会準決勝で快勝
- 2021/10/20
- エンタメ・スポーツ
「6点もとられたので緊張がほぐれた」
6回には3盗塁と、足を絡めて相手を翻弄し3点を追加、7回には6安打を集中させ、田中生基選手(2年)の右適時2塁打で逆転、その後も攻撃の手を緩めず10点を得た。8回に1点差まで追いつめられるも、最後は、前日に先完封勝利した田中滉人投手(2年)が登板、ピンチを脱し、10対9で乱打戦を制した。
試合終了後、琉大キャプテンの森太陽選手(3年)は「昨日勝って、正直、今日試合が出来る喜びでいっぱいだった。チーム力は熊学の方が上なので、試合前に、挑戦者の気持ちと当たり前のことを当たり前にできるようにやろうと仲間に言った。勝ててほっとしています」と安堵の表情を見せた。
6点もリードされたのに気持ちが萎えなかったのか聴いてみると「逆に6点もとられたので、最初の緊張がほぐれました。トーナメントは何があるかわからない、1点ずつ返していけばいいと。みんなの思いが繋がってベンチは大丈夫だ!打撃戦になるぞ!と大きな声で盛り上げてくれて。選手同士相手の情報を交換しあって、打席に入るときには冷静に投手に向き合えたと思います」と控えメンバーの後押しにも助けられたと喜んだ。
投手になって1年経たず
ロングリリーフで好投した秋好投手は、実は投手になって1年もたっていない。少年野球をキャッチャーでスタート、高校時代に打撃を生かすために外野にコンバートされ、本格的に試合で投げ始めたのが大学2年になった今年の春からだという。「基本抑えで投げていますし、ピンチで登板してきているので緊張はなかった。ここ2試合くらいから調子が上がってきていたので流れは止められたんですけど、ランナーをためて3番手に渡したのは悔しいです」。と反省しきりだった。
試合の流れを変えた適時打を含む、4安打3打点をあげた最上級生の大塚選手は「昨日自分が打ててなくて悔しかったので、1打席目から打ってやろうと。諦めない気持ちは3年生のメンバー中心に勝ちに対する執着心を植え付けてくれたおかげ。九州大会を目指してやってきて、まさか大学最後の最後にこんないい試合ができるとは」と後輩達に感謝した。