“ミスターキングス”岸本隆一が3Pコンテスト初優勝 Bリーグオールスター2日目
- 2024/1/14
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグの「ALL-STAR GAME WEEKEND」(オールスターゲーム)は13日、沖縄アリーナをメイン会場に2日目を行った。スリーポイント(3P)コンテストでは琉球ゴールデンキングスの岸本隆一が21得点で初優勝。「ASIA RISING STAR GAME」ではアジア特別枠選手のチームに入ったカール・タマヨがチームトップの18得点を挙げた。
この日は6,379人の観客が来場した。
ライバルに対し「外せと思ってました(笑)」
3Pコンテストは5カ所から3Pを5本ずつ放ち、そのうち20本は1ポイント、カラーボールの5本は2ポイントが与えられる。制限時間は60秒。60秒以内で25本を打ち切れたら、コート上に描かれたココナッツの木の位置から長距離3Pを打つ権利が与えられ、決めたら3ポイントが加点させるという特別ルールも採用された。満点は33点で、20点台が高得点の目安とされる。
今回は8人が出場し、1人目で今回ただ一人U18チームから参戦したキングスU18のエース宜保隼弥が登場。最終的に3位となる18得点を挙げ、終了後には「優勝を狙って挑んだんですが、憧れの選手である岸本選手が優勝したので、残念ですけど、全力で楽しめたので良かったです」と満足げに語った。
生え抜き選手で“ミスターキングス”と称される岸本は、会場の大声援と共に2人目でボールを握った。序盤こそ入ったり入らなかったりが続いたが、右45度と右コーナーから放った最後の9本は全て成功。ボーナスのココナッツスリーこそ惜しくも外したが、21得点でトップに立った。直後のインタビューでは「めちゃくちゃ緊張しててあんまり覚えてないけど、でも良かったです」と安堵感をうかがわせた。
その後も岸本が首位を維持し、最後に満を辞して登場したのは昨年のチャンピオンである齋藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)。25本を終えた時点で20得点となり、勝負の行方は最後のココナッツスリーへ。場内が大歓声に包まれる中、ボールがリングに弾かれ、わずか1点差で岸本が頂点に立った。岸本には優勝賞金30万円が贈られた。
会場でインタビューを受けた岸本は、齋藤が最後のシュートを打つ時の心境を問われ、「本心から『外せ』ってめっちゃ思ってました(笑)」とにっこり。会場のファンに対しては「優勝できたのはこういう場所で挑戦できたことが全てだったと思います。ありがとうございます」と感謝を述べた。
岸本は最終日の本戦にもチーム「B.BLACK」で出場する。「MVPを狙うか?」と問われると、「今日優勝して変な自信がついちゃったんで、チャンスがあれば狙っていきたいと思います」と豪語した。
「WHITE」の並里&山内、岸本に“ダブルチーム”宣言
コンテストの前には翌日に控えた本戦に向け、出場選手の記者会見がコート上で行われた。沖縄出身選手では「B.BLACK」に岸本、「B.WHITE」に並里成(群馬クレインサンダーズ)と山内盛久(三遠ネオフェニックス)が入った。
久しぶりに沖縄でプレーする山内は「ちょっと緊張してるんですけど、地元沖縄なので楽しんでいきたいなと思ってます」とコメント。並里は「相手に岸本がいるので、ちょっとポストアップしたいなと思います(笑)」と岸本にプレッシャーを掛けた。
対する岸本は「成は僕よりちっちゃいので、『かかってこい』という感じです」と笑みを浮かべ、どこ吹く風。山内に対しても「さっきすごい声を張ってたんですけど、裏では居場所がなくてずっとウロウロしてたんで、『頑張ってるな』と思って、すごい勇気をもらいましたね(笑)」とイジっていた。
その影響もあってか、記者が待つミックスゾーンで取材を受けた並里と山内は「隆一にダブルチームいくか」と話し、火が着いた様子だった。
本戦に「日本代表」富樫、河村らが参戦
最終14日は午前11時45分からBリーグU18チームのオールスターゲーム「U18 ALL-STAR GAME」が行われ、メインの本戦は午後3時15分から始まる。
BLACKには岸本のほか、キングスからジャック・クーリーと今村佳太も出場する。キャプテンは日本代表の比江島慎(宇都宮ブレックス)が務める。
富樫勇樹(千葉ジェッツ)がキャプテンとして引っ張るWHITEにも並里と山内のほか、河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)や馬場雄大(長崎ヴェルカ)など多くのスター選手が名を連ねている。