キングス、広島を76ー71で下し連勝「6」に 西地区首位を堅持

 
ボールをコントロールする松脇圭志=17日、沖縄市の沖縄アリーナ©️琉球ゴールデンキングス

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区首位の琉球ゴールデンキングスは17日、沖縄アリーナで同5位の広島ドラゴンフライズと今季第21戦を行い、76ー71で勝利した。連勝を「6」に伸ばし、通算成績は17勝4敗。同地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズと3ゲーム差で首位を堅持している。

 次戦は20日、沖縄アリーナで同地区4位の長崎ヴェルカと対戦する。

第2Qは8得点も後半修正 今村が3P5本で23得点

チームトップの23得点を挙げた今村佳太©️琉球ゴールデンキングス

 第1Qはほぼ互角の展開だったが、第2Qで広島に流れが傾く。キングスは相手の強度の高いオールコートプレスやハーフコートでのゾーンディフェンスに手を焼き、第2Qはチームでわずか8得点。アレン・ダーラム、渡邉飛勇というビッグマン2人が負傷で不在の中、リバウンドでも優位に立たれ、28ー39で折り返した。

 しかし第3Qに入ると、キングスは今村佳太がスリーポイントシュート(3P)を決めたり、ジャック・クーリーが力強いオフェンスリバウンドからゴール下をねじ込んだりして反撃の狼煙を上げる。激しさを増したディフェンスで度々相手のミスを誘い、さらに岸本隆一がこのクオーターだけで3本の3Pを決めて逆転に成功。54ー54の同点で第4Qに突入した。

 第4Qは序盤から一進一退の攻防となったが、残り6分を切った同点の場面が牧隼利が3Pを沈めてキングスが抜け出す。今村と小野寺祥太の3P、ヴィック・ローのゴール下でさらに加点し、残り約2分で12点差まで引き離した。広島も諦めずに追い上げたが、ビッグマンが少ない中で最後までリバウンドでも体を張り、逃げ切った。

 けが人が多く出ている中、ペイントエリア内の得点で22対34、ファストブレイクポイントは4対12と相手を下回った。それでも3P成功率は広島が19.2%だったのに対してキングスは44.8%に上り、勝利を飾った。

 個人スタッツでは、3P5本を決めた今村がチームトップの23得点を記録。ローは14得点7リバウンド、3アシスト、岸本は3P3本を沈めて13得点、クーリーはチームトップの8リバウンドを獲得した。

「後半で勢いを取り戻した」

桶谷大ヘッドコーチに代わって指揮を執る森重貴裕アシスタントコーチ©️琉球ゴールデンキングス

 桶谷大ヘッドコーチの体調不調に伴い、指揮を執った森重貴裕アシスタントコーチは「前半は苦しい展開が続き、オフェンスが上手くいかなかったことをディフェンスまで引きずってしまいました。後半は良い流れが来て、そのまま勝利を飾ることができたと思います。良い流れを前半からできるようチームとして取り組んでいきます」と語った。

 今村は「チーム的には厳しい状況の中、メンバー全員が体を張ってプレーできたと感じます。後半で勢いを取り戻して広島さんから勝ち取れた勝利は大きいと思います。まだ厳しい状況下ではありますが、前を向いてしっかり次に繋げていきます」と次戦を見据えた。


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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