「インフルエンザ警報」を発令 沖縄県

 
(沖縄県庁)

 沖縄県は12日、県内でインフルエンザの患者数が増えているとして「インフルエンザ警報」を発令した。2~6日の5日間で、県内42校で学級・学年閉鎖が実施された。県は9月14日にインフルエンザ注意報を発出していたが、県内では感染が拡大している。

 インフルエンザの感染動向は、県が県内54医療機関のデータなどを元に分析している。それによると、2~8日の週に報告されたインフルエンザ患者は、1機関当たり30.85人となり、警報発令基準の30人を超えた。

 地区別では、八重山保健所管内が45.00人で最も多く、次いで那覇市保健所42.42人、南部保健所28.29人、宮古保健所26.25人、北部保健所25.80人、中部保健所24.50人の順。県は感染拡大を避けるため、▽手洗い▽マスクの着用▽予防接種▽三密の回避―などの必要性を強調している。

 また、インフルエンザに罹患(りかん)した場合には、救急医療に負担を掛けないため、かかりつけ医にまずは相談することや、感染を広げないため会社や学校を休んで安静にするよう呼び掛けた。

 企業などに向けては、インフルエンザの陰性を証明することが困難であることや、医療機関に過剰な負担を掛ける可能性があるとして、「職場が従業員に対して治癒証明書や陰性証明書の提出を求めないでほしい」としている。


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