交通機動隊を見送り 「秋の全国交通安全運動」開始式
- 2023/9/22
- 社会
「秋の全国交通安全運動」が21~30日の10日間、全国一斉に実施される。初日の21日、開始式が沖縄県庁で執り行われ、池田竹州副知事や鎌谷陽之県警察本部長、同署員、関係機関団体などが出席した。式典の後には、白バイに乗った交通機動隊の出発セレモニーが行われ、参加者全員で見送った。
今年のスローガンは「あげた手は いのちをしらせる 警報機」。また、全国統一の重点項目として▽子どもと高齢者を始めとする歩行者の安全の確保▽夕暮れ時と夜間の交通事故防止および飲酒運転等の根絶▽自転車等のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底―の3項目を掲げている。
県交通安全推進協議会長の玉城デニー知事に代わり、池田副知事が代読であいさつ。「秋口は日没時間が急激に早まり、自動車や歩行者などの発見が互いに遅れたり、距離感が分かりにくくなることから、交通事故が懸念される。県民一人一人が交通ルールを守ることが重要だ」と述べた。
アトラクションでは、小禄高校ダンス部の生徒25人が5ジャンルのダンスをパート別で披露した。同校の生徒らはその後、交通安全宣言を行った。部長の蓬莱桃楓さん(2年)は「沖縄は、飲酒運転が他県に比べ多いと聞き、悲しくなった。交通事故で家族や友人の将来が奪われることがないよう、大人の皆さんは飲酒運転を絶対しないで」と呼び掛けた。
このほか、トヨタレンタリース沖縄の崎原吏副社長より、那覇市内の全小学1、2年生に対し、「うんこ交通安全ドリル」6000冊が贈呈された。
開始式の後は、交通パトロールへ向かう交通機動隊の出発セレモニーが県庁正面玄関で行われた。隊員8人が白バイに乗りサイレンを鳴らしながら登場すると、関係者らからは「おー」と歓声が湧いた。交通機動隊は拍手に包まれ、そのまま交通パトロールへ出発した。