サッカー沖縄SVの髙原直泰が現役引退へ 2023シーズンを最後に

 
沖縄SVのユニフォームを着てプレーする髙原直泰(10番)
沖縄SVのユニフォームを着てプレーする髙原直泰(10番)

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは31日、チームの代表兼監督兼選手のFW髙原直泰(44)が、2023シーズンをもって現役を引退することを発表した。その後はクラブの代表、監督としての職務に専念する。

 今シーズンJFLに初昇格したSVは現在、17試合を消化した時点で2勝12敗3分の勝ち点9で、15チーム中最下位と苦しい状況が続いている。シーズンは残り11試合。Jリーグで一時代を築き、国内外で活躍した万能型ストライカーの髙原が現役最終盤のピッチでどんなプレーを見せるのか、注目だ。

「幸せな選手生活でした」

監督として試合後の会見に臨む髙原
監督として試合後の会見に臨む髙原

 静岡県出身、1979年6月4日生まれ。清水東高校を卒業後、ジュビロ磐田でプロデビューした。2000年から日本代表としてプレーし、02年にはJリーグでMVP、得点王、ベストイレブンを獲得。06年のドイツW杯では代表メンバーに選ばれた。

 浦和レッズや清水エスパルスのほか、海外でもボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)やハンブルガーSV(ドイツ)、フランクフルト(同)などに所属した経験もある。2016年に自ら沖縄SVを創設。今シーズンの7月2日にあった鈴鹿ポイントゲッターズ戦ではJFL初ゴールを決め、J1、J2、J3、JFL、地域リーグ(九州)、都道府県リーグ(沖縄県社会人)の日本サッカー界を構成する全カテゴリで得点を決めた選手となった。

 以下は引退発表に伴う髙原のコメント要旨。

 「今季で選手を引退することにしました。ここまで多くの方々に支えられて選手を続けることができ、幸せな選手生活でした。本当にありがとうございました。選手としての残りの時間を全力で楽しんでいきます。チームは現在、苦しんでいる状況ですが、監督、選手として精一杯戦っていきます。今シーズンを終えるころに皆様に改めて詳しくお話する機会をつくりたいと思っておりますので、引き続き皆様のサポートをよろしくお願いします」


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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