キングスCS準決勝で先勝!横浜BCに86ー70、あと一勝でファイナル
- 2023/5/21
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスは20日、沖縄アリーナでチャンピオンシップ(CS)セミファイナルの第1戦を行い、中地区2位の横浜ビー・コルセアーズに86ー70で勝利した。21日午後4時5分から同アリーナで行われる第2戦に勝利すれば、2年連続でのファイナル(27~30日、横浜アリーナ)進出が決まる。
この日は沖縄アリーナが完成して以降、過去最多となる8,541人が来場した。
ベンチ出場選手が49得点 第4Qに突き放す
試合開始から最大の武器である激しいディフェンスで先行した琉球だが、第1Qで主力の岸本隆一と今村佳太が早くもファウルが2つとなり、ベンチに下がらざるを得ない状況となった。それでもコー・フリッピンや松脇圭志、牧隼利、田代直希らベンチから出た選手が守備の強度を落とすことなく、多彩な攻撃を仕掛けて第2Q序盤で二桁点差を付けた。
しかし、前半終盤に横浜BCのエースである日本代表ガードの河村勇輝にファウルを受けながらのスリーポイントを決められたり、相手が得意とする速攻を許したりして、猛追を受ける。後半に入ってからもじわじわと追い上げられ、第3Q中盤でこの試合初めて同点とされた。
そこから一段ギアを上げたのがアレン・ダーラムだ。身長198cm、体重100kgの強靭な肉体を生かした力強いドライブで次々と得点を挙げた。フリッピンもスリーや積極的なゴールアタックで続き、再びリードを奪った。
終盤は再びチームディフェンスの強度が上がり、相手のオフェンスの起点となる河村に簡単にボールを持たせなかったり、ゴール下で体を張ったりして第4Qの失点はわずか11点。完全に主導権を握り、一気に突き放した。ファウルトラブルで岸本と今村の出場時間は制限されたが、この日はベンチスタートの選手が計49点を挙げ、選手層の厚さを見せつけた。
スリー5本の松脇「役割を遂行するマインド」
出場した選手たちがそれぞれの役割をこなした琉球。特にこの試合でチームトップの30分27秒出場した松脇は、得点が欲しい場面でスリー5本を決め切り、勝利の立役者の一人となった。
CSの舞台に立つのはキャリア2度目で、セミファイナルは初めての経験だったが、「緊張したり、いつもと違う事をしようという考えはなく、いつも通り自分の役割を確実に遂行するというマインドで試合に挑みました」と振り返る。その上で「(チームメートの)ファウルトラブルで自分のプレー時間が多くなる中で、しっかりと結果を出せた事は良かったと思います」と語った。
ベンチスタートのメンバーについては、桶谷大HCも「ファウルトラブルもあった中で、セカンドユニットのメンバーが引っ張ってくれました」と高く評価。第2Qで32点を奪われたが、「2クオーターで点の取り合いになり、ディフェンスへの意識が少し疎かになってしまった部分はハーフタイムでしっかりと修正し、終盤は良いディフェンスができていたと思います」と振り返った。