沖縄でのサッカーキャンプシーズンが始動したことを受け、1月10日に豊見城市のイーアス沖縄豊崎でキックオフイベントが開かれた。昨年Jリーグの4部に相当する日本フットボールリーグ（JFL）昇格を決めた沖縄SV監督兼選手の髙原直泰さんとサッカー好きで知られるお笑い芸人のパンサー・尾形貴弘さんによるトークショーなどで会場を盛り上げた。

　今季はJリーグクラブだけで16チームが沖縄でキャンプを行うほか、女子のなでしこリーグ、WEリーグからも3チームの来県が決まっており、現状で計19チームが実施予定だ。直近2年はコロナ禍の影響で非公開での実施となっていたが、今季はほぼ有観客での練習が見込まれる。コロナ禍前の2020年は26クラブが県内でキャンプを行い、経済効果は過去最高の33億6千万円にまで達しており、今季からまた例年の盛り上がりを徐々に取り戻していけそうだ。

J1の9チーム、J2の7チームが各地で実施

　カタールW杯で「ブラボー！」の言葉が話題となった長友佑都や沖縄出身の徳元悠平らが所属するFC東京、昨シーズンJ1で2位に入った強豪の川崎フロンターレ、元スペイン代表のスター選手であるアンドレス・イニエスタが所属するヴィッセル神戸などJ1から9チームが沖縄に集う。沖縄出身選手が所属するチームとしては知念慶が所属する鹿島アントラーズ、知念哲矢がプレーする浦和レッズ、上門知樹がいるセレッソ大阪にも注目だ。

　J2でも7チームがキャンプを張り、沖縄出身関連ではジェフユナイテッド市原・千葉に田口泰士が所属している。

　キックオフイベント第1部の記者会見で挨拶した沖縄県サッカー協会の玉城吉貴会長は「昨年はW杯で日本中が大いに盛り上がりました。W杯に出場した選手や多くの県出身Jリーガーもキャンプに参加するので、1人のサッカーファンとして非常に楽しみです。極力、全キャンプを見に行きたいと思っています」と胸を躍らせていた。

　キャンプ情報は「沖縄サッカーキャンプ」のサイトや各球団ホームページなどで詳細を確認できる。