野球長期トライアウト「ジャパンウインターリーグ」開幕 12月25日まで、沖縄で国内初開催
- 2022/11/29
- エンタメ・スポーツ
国内初の野球長期トライアウトとなる「ジャパンウインターリーグ(JWL)」は11月26日、宜野湾市のアトムホームスタジアム宜野湾でオープニングセレモニー、オープニングゲームを行い、本格的に開幕した。12月25日までの1カ月間に渡り、選手70人が4チームに分かれて県内4球場で連日のように試合を行い、国内外からリアル、オンラインで視察するプロリーグなどのスカウト陣に全力でアピールする。
鷲崎代表「日本の野球界を変える」
11月26日午前にあったオープニングセレモニーでは、主催するジャパンリーグ(那覇市樋川)の鷲崎一誠代表が「このリーグは日本の野球界を変えるリーグです。いろいろな思いや背景を持った選手が1カ月間、熱い戦いを繰り広げます。リーグの卒業生たちが日本野球の変革者となることを期待しています」と述べ、開幕を宣言した。
沖縄水産高校でエースとして夏の甲子園準優勝を果たし、読売ジャイアンツなどでプレーしたゼネラルマネージャー(GM)の大野倫さんは「スカウティングの格言に『素材の影に素材がある。逸材の影に逸材がある』という言葉がある通り、これまでの野球人生で陽の目を浴びていない選手たちがいます。沖縄の地で全力プレーをし、ぜひチャンス、夢をつかんでください」と選手たちにエールを送った。
その他、元プロ野球選手の斉藤和巳アンバサダーによる動画メッセージや、今秋のドラフト会議で沖縄県内の大学から史上初めてドラフト1位指名(中日ドラゴンズ)を受けた沖縄大学の仲地礼亜投手から鷲崎代表への花束贈呈などもあった。
「ナイスボール!」球場に活気
JWLで使用する球場はアトムホームスタジアム宜野湾のほか、沖縄市のコザしんきんスタジアム、浦添市のANA BALL PARK浦添、読谷村のオキハム平和の森球場の4会場。選手を「Strings」「Blaze」「Wings」「Suns」の4チームに分け、総当たり戦で1チームにつき22試合を行う。
スカウト陣は日本野球機構(NPB)や独立リーグ、社会人野球、米国メジャーリーグ、欧州リーグなどから参加予定だという。試合はYouTubeでライブ配信もされ、リモートでの視察も可能。選手の評価を定量化(スタッツ、トラッキングシステムでの数値データ、動画解析)することで効率的かつ精度の高いスカウティングを支援する。
選手は国内各地の社会人野球や大学、高校など、多様な背景を持った選手たちが参加。県内からもビッグ開発や沖縄電力、美里工業高校の選手が名を連ねた。海外からも米国やウガンダなどから参戦している。
オープニングセレモニー後に第1試合が行われ、「ナイスボール!」「つないでいこう!」などと掛け声が響き、球場は早速活気に包まれた。各選手ともスカウト陣に自信の強みをアピールしようと、一球一球、一打席一打席に真剣な表情で臨んでいた。
今後の試合日程などについては、JWLのホームページで確認できる。