沖縄の若き騎手が躍動!ポニー競馬で小6宗像さん全国決勝へ
- 2022/8/3
- エンタメ・スポーツ
乗馬クラブに所属する子どもたちがそのテクニックを競い合う「全国ポニー競馬選手権『第12回ジョッキーベイビーズ』沖縄地区代表選考会」が7月24日、中城村の中城公園で開催された。10月9日に東京競馬場で行われる決勝大会出場をかけて参加したのは小5から中1の5名で、美原乗馬クラブ所属の宗像聖(ひじり)さんが優勝を勝ち取った。宗像さんは「東京競馬場での決勝では、初めて会う現地の馬と挑みます。馬と仲良くコミュニケーションを取って優勝を狙いたいです」と意気込みを語り、全国の8人の代表と頂点を目指す。次点に同クラブ所属の岡村真花(しいな)さん、アミークス所属の藤森慶之介さんと続いた。
「部班運動」と「直線走行」の2種目
選考会は、号令に応じて馬をコントロールする「部班運動」と「直線走行」の2種目があり、「姿勢」「扶助操作(馬の扱い)」「バランス・リズム」を審査項目に採点が行われた。
部班運動では、「常歩(なみあし)」「速歩(はやあし)」「駆歩(かけあし)」にそれぞれスムーズに移行できるか、輪乗りの際に綺麗な円を描けるようにコントロールできるか等が評価のポイントとなった。騎乗している馬は、各選手が乗馬クラブでよく一緒に過ごしている馬。日頃のコミュニケーションも試されてくる。
直線走行では、走破タイムだけでなく真っ直ぐに走らせているか、馬と意思疎通が取れているかなどを見る。好天に恵まれた芝生の上を100m駆け抜けた。
アミークスに所属する藤森選手は「部班運動では速いリズムでいけましたし、上手くいったと思います。直線走行では体勢を崩したところもありましたが立て直せました」と清々しい表情を浮かべた。
元騎手・岡部さんは「馬たちに対して感謝の気持ちを」
表彰式でJRA(日本中央競馬会)馬事振興課の及川龍馬さんは「全員が及第点で全国大会でも充分に乗れるだろう腕前でした。5人の中から選出するのは大変でしたが、馬をしっかりと御しているかという部分を審査員で確認して1人に決めました。皆さんの頑張りはしっかり見ていました」と参加者全員の技術を評価した。
表彰プレゼンターを務めた、元JRA騎手岡部幸雄さんは「各乗馬クラブに帰ったら、馬たちに対して感謝を伝えてください。今後、その気持ちを忘れずに馬に乗ることを楽しんで下さい」と選手らを労った。続けて、「技術のことを言えばキリがないですが、上手くなりたい、楽しみたいという気持ちが今回出場の子どもたちには感じられた。3か月後、半年後、さらに上手くなっていると思いますよ」と、今後の伸びしろにも期待した。