岸本の”回し”で会場沸かす キングス、シーズン終了報告会にファン2千人
- 2022/6/5
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスが2021-22シーズンを終えたことを受け、沖縄市スポーツコンベンション推進協議会(島袋隆会長)が4日、同市のコザゲート通りでシーズン終了報告会を開いた。並里成、ドウェイン・エバンス、渡邉飛勇を除く選手11人と桶谷大HCが参加した。
今季クラブ初のファイナルに進出し、過去最高成績となる準優勝を果たしたキングス。レギュラーシーズンでB1の歴代最高勝率、最多連勝記録も達成し、飛躍のシーズンとなった。ゲート通りを封鎖して行われた報告会には、時折強い雨が降る悪天候にも関わらず、選手たちを労うために約2千人のファンが集結した。
桶谷HC「日本一に値するハードワークできた」
ステージの反対側に付けた大型バスからキングスメンバーが出てくると、会場は大騒ぎ。車道の中央を笑顔で手を振りながら歩く選手たちに、両端に詰め掛けたファンは拍手を送ったり、写真を撮ったりして盛大に歓迎した。
会の冒頭、主催者を代表して挨拶を述べた島袋会長は「大変な快挙に感動しております。本音を言えば優勝をしてほしかったですが、その気持ちは選手が人一倍強いと思います。来年は東京体育館に置き忘れたチャンピオンカップを取ってきてもらいたいです」と激励した。
続いてマイクの前に立った沖縄市の桑江朝千夫市長は「今シーズンは当初からチームが怪我に悩まされてどうなることかと思っていましたが、すごいことをやってくれました。沖縄市民や県民を興奮させ続けてくれたこと、感動を与えてくれたことに感謝しています」と謝意を示した。
その後、沖縄市の魅力を内外に発信する「ミスハイビスカス」が桶谷大ヘッドコーチ(HC)と田代直希主将に花束を贈呈した。
桶谷HCは「僕もこのチームに夢を見させてもらった。日本一に値するハードワークができて、チームメートをリスペクトして、ここ一番でみんなが同じ方向を向いてプレーできるチームでした。これからまたキングスの歴史が続いていきますが、日本一になるためには皆様の力が絶対に必要です。ぜひ末長くキングスを応援してください」と挨拶した。
久しぶりに田代主将がマイク
選手も1人ずつ挨拶した。
先陣を切った岸本隆一は「この雨の中、こんなにたくさんの方に来ていただいていることに大変驚いていますし、ありがたく思っています」と感謝。「目標とする地点には届かなかったですが、チームメートと共有できた時間、ファンの皆様と多くの時間を共有できたことは本当にかけがえのないものとなりました」と充実した表情で語った。
コー・フリッピンは「もう1回チャレンジしてより良い結果を残せるようにしたい。来シーズンこそは優勝したいと思ってますので、応援よろしくお願いします」とリベンジを誓った。
選手を一巡し、最後は田代。昨年11月に大けがを負って戦線を離脱し、ファンの前で久しぶりにマイクを握った。
自身の他にも渡邉と牧隼利も負傷で離脱し、ファイナルでは並里も欠場した。それらを踏まえ「今シーズンの僕たちは『逆境』という言葉が一番当てはまるチームだった。それでもみんな言い訳せず、壁にぶち当たっていったことは本当に評価できることだと思うし、キングスの未来に繋がっていくことだと思います」と話し、「バスケを通して夢や希望を伝えられるように頑張っていきたい」と力強く語った。