大逆転に「野球は風が吹く」 琉球大野球部が九州大学選手権ブロック大会準決勝で快勝

 
琉大・喜屋武選手2点目のホームイン

 緊急事態宣言も解除されて少しずつ日常に戻りつつあるなか、10月19日に第106回九州地区大学野球選手権・南部九州ブロック大会・決勝トーナメントの準決勝がセルラースタジアム那覇で行われた。結果は琉球大学が10対 9で熊本学園大学を下し、決勝進出を決めた。
 試合後に琉大の宮城政也監督が「現役を含め今までの僕の野球人生で0−6からひっくり返したのは初めて。記憶に残る試合になった」と振り返ったように、鮮やかな逆転劇となった。

4回までは大幅リード許す

 琉球大学は、10月2日から始まった沖縄地区予選を勝ち抜き、沖縄地区2位で南九州ブロック大会に初出場、大会初日の18日に九州保健福祉大(宮崎地区1位)を7—0で初勝利、準決勝に駒を進めた。
 2日目の19日、相手は熊本地区2位の熊本学園大学。琉大先発の井樫寛太投手(3年)は初回、先頭打者の打ち獲ったと思われた内野ゴロを安打にされてしまい、四死球をからめて3失点、その後3回、4回にも得点を許し、4回3分の1、6失点でマウンドを降りた。

熊学大に先制を許す

 しかし、一死1、2塁の場面で継投した2番手秋好泉徳投手(2年)が、併殺で窮地を救った。するとその裏の攻撃で、二死から四球、安打と走者をため、唯一の4年生大塚脩太選手の左適時打で2点を返し、反撃ののろしを上げた。

反撃ののろしを上げる唯一の4年生大塚選手
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