県内で五輪事前合宿受け入れ開始 各自治体で感染予防徹底
- 2021/7/6
- 新型コロナ・医療
7月23日開幕予定の東京オリンピック・パラリンピックに向けた県内での海外チーム事前合宿受け入れが同6日に沖縄市を皮切りに県内5市町村で順次始まる。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ観点から各自治体は式典を縮小・中止するなど対策を強化して、競技に臨む選手たちの支えとなる。
6日にフランスの男子バレーボール選手団計23人を受け入れる沖縄市では、合宿場所の沖縄市体育館と宿泊施設の2地点のみのバス移動に限定し、それ以外の場所には立ち入らないように対応するという。フランスの関係者と対応する市職員5人が毎日PCR検査を実施する。
市の担当者は「現地で市民と対面するものは実施しません」と説明し、当初予定していた選手と地元小中学生の交流会はオンラインで実現できないか検討中だといい、選手の歓迎式も簡素化して市長ら限られた参加者で行う。
恩納村は7月13日からアルゼンチンの7人制ラグビーの選手団を恩納村赤間総合運動公園で受け入れる。村の担当者は「完全に一般利用者と選手団との動線を分けます」と対応を説明。合宿は午前9時から正午までの予定で、毎日消毒を実施して午後から一般の参加者が使えるようにする。
沖縄市と同様に選手団と地元小中学生の交流企画は実現できなくなった。担当者は「オンラインも含めて交流は全てなくなり、あくまで練習と宿泊のみを行ってもらいます」とし「受け入れの話が出てきたのは(コロナ禍前の)2019年の話なので、昨年に新型コロナがまん延した段階から、交流はできないという前提でした。国の指針に沿って対応しています」と徹底する。
その他には浦添市が男子ハンドボールのデンマーク代表を7月15日から、那覇市が男女空手のドイツ代表を同24日から、八重瀬町がシッティングバレー(パラリンピック)のルワンダ代表を8月16日からそれぞれ受け入れる。