新世代、世界のウチナーンチュ 4)上海で泡盛市場開拓・西原圭佑さん

 

  今後の目標として、上海で「沖縄のりんけんバンドがやっているライブハウス『カラハーイ』のような素晴らしいショーなど、沖縄文化と芸能、泡盛などの物産品を通して沖縄を魅力を総合的に提供したい」と考えている。これまでのさまざまな西原さんの活動が、点から線として繋がり大きな形として実現できたら素晴らしいと感じる。

先入観を持たずに「自分の目で判断を」

 西原さんが沖縄の若者に伝えたいことは「何事も先入観に支配されないこと」だ。「中国を先入観で判断している方が多い。10-20年前の中国と今の中国は全然違う。『イスラムは悪い』などの先入観もそう。聞くだけで判断するのではなく、自身の目で見て判断して欲しい」と話す。西原さん自身も国際都市上海において、世界中から来ている方々との交流で様々な知識や経験を得てきた。「特にウチナーンチュの先人たちは遠い昔、大交易時代に中国や東南アジアとの貿易で色々な国の方々と交流を持っていて、普通に国際的な情報収集や体験を行っていた。ウチナーの先人は本当にすごいと思う」と述べ、そのような国際的な経験を是非若いウチナーンチュにもして欲しいと西原さんは願う。

 将来的な展望として、「中国と沖縄、日本の友好のために今後も頑張っていきたい。しかし、中国で終わるのでなくアラビア語を趣味で勉強もしているので、中東なども含めて世界と関わっていきたい。そうなれるようにように自ら意識して今後も成長していきたい」と目を輝かせながら語ってくれた。

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