沖縄パッションフルーツ界に革命を!タイ国立大在学中に父と起業「沖縄情熱農園」
- 2021/6/16
- 経済
業界最高水準を満たす渾身の作
沖縄情熱農園には、お客さんから「元気が出る甘ずっぱさ」「こんなに甘いパッションフルーツは初めて」との声が多く寄せられることから、同農園で栽培している品種に「元気と活力をもたらす果実」という意味で「情熱の女神」と名付けた。加えて、独自栽培に成功し新品種登録出願中の「蜜の女神」の計2種類を栽培している。
「蜜の女神」は、沖縄県農業改良普及センターの全面協力で、通常10年は掛かると言われている品種開発を4年で成功させ、JAが定める業界最高水準を超える、最高糖度「19度」 、階級「L-3L」、等級「秀」の最高品質のパッションフルーツ果実となっている。
酸味が低く、糖度が高いため、すっぱいイメージのパッションフルーツだが甘味を強く感じるといい、見た目も従来種とは大きく異なり、赤くて光沢のある果皮をしている。「手にした瞬間から食後まで、感動をもたらしてくれる果実にしたい」とこだわりを持って製作した箱も魅力的だ。
また、安心安全なものを届けたい想いから、農薬の代わりに人体に無害な玄米アミノ酸ニーム酵素、えひめAI、木酢唐辛子液などを利用して、7年掛けてパッションフルーツの無農薬栽培を実現した。
栄養満点で美容成分豊富、パッションフルーツの魅力
パッションフルーツは栄養素が高く、β-カロテン、葉酸、ビタミンC、クエン酸、カリウムなどが含まれており、疲労回復、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病予防、美容に効果があると言われている。
種を食べられる珍しい果実だが、種の中にはピセアタンノールと呼ばれる強力な抗酸化作用を持つポリフェノールがぶどうの7000倍も含まれている。細胞を酸化から守る作用があるため、アンチエイジング効果も期待されている。
また、体内でビタミンAに変換されて粘膜やお肌を整えるβ-カロテンや、胎児の発育に必要不可欠な葉酸が豊富に含まれているため、妊婦にも人気が高いなど、最近はスーパーフードとしても注目を集めている。
沖縄県が国内に占める生産量は約4分の1。豊富な栄養素や南国・沖縄らしさのあるイメージから、県内での生産増に期待がかかるが、なかなか一筋縄ではいかない現状もあるという。