沖縄パッションフルーツ界に革命を!タイ国立大在学中に父と起業「沖縄情熱農園」

 

沖縄のパッションフルーツ農家3つの課題

 大さんは「沖縄のパッションフルーツ農家が抱える課題は大きい」といい、課題として①全国的に認知度が低いこと②本土営業の壁③平均年齢68歳の高齢化農業―の3つを挙げた。

 鮮度維持の問題で販売先が県内市場に制限されている現状に加え、どの農家も資金面の問題から、6次産業化までできていない。平均年齢68歳では栽培と営業の両立は体力的にも厳しく、収穫期間中は朝5時から夜12時まで数週間から数ヶ月作業をすることもある。 睡眠時間を削って営業活動をすることは簡単ではなく、少し休むと来期に向けた作業が始まるのが農家のサイクルだ。

 大さんは「こだわりを持って最高品質の果実を育てたのであれば、もっと多くの人に知ってもらいたい。日本全国の皆さんにパッションフルーツに出会ってもらえる機会を多く作りたい。果実の魅力を伝えていくことで、パッションフルーツを認めてもらえる世界を創らなければいけない」と話す。

沖縄情熱農園が作りたい未来

 大さんが考える未来はこうだ。「パッションフルーツの認知度が上がることで需要が増加する。収益が上がる農作物にすることで、若手新規就農者も増える。すると、全体の品質向上にも繋がり、更にファンが増える」という好循環である。その先に、日常にパッションフルーツが溢れる世界を創りたいと考えている。

 その最初の一歩として、全国にファンを作ろうと、パッションフルーツの魅力を一緒に広める「パッションフルーツ・アンバサダー(応援大使)」の募集を開始した。アンバサダーは来年度の予約分を25%割引で購入できるのが特権だ。クラウドファンディング上で募集すると5日間で約100人のアンバサダーが全国から集まり、100万円以上の支援額を達成した。

 アンバサダーとなった人の中には「沖縄の農業の活性化をパッションフルーツから始めて!」「沖縄のパッションフルーツを世界に広めるサポートができればと思います!」「パッションフルーツの美味しさと沖縄農家さんのパワーと笑顔が多くの方に届きますように」などと支援の声が続いた。

 未来へつながる一歩は始まったばかり。大さんは「おいしいパッションフルーツを全国の皆さんに食べてもらいたい。そして、パッションフルーツが身近な世界を作りたい。私たちの挑戦で、沖縄の生産者全体に良い影響が広がればと思っています」と更なる挑戦への決意を固め、熱い思いを語った。

パッションフルーツを食べて笑顔をこぼす子ども達  (写真:同園提供)

<沖縄情熱農園>
住所:沖縄県糸満市字伊原204番地
営業時間:9:00-17:00
HP:http://okinawa-passionfruits.com/
Facebook:https://www.facebook.com/okipafarm

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安里 三奈美

投稿者記事一覧

ボリビア在住3年、1児の母。フリーライターとして観光や沖縄県系コミュニティーについてWEBや紙媒体で執筆、寄稿等を行う傍ら、家系図や家族史・自分史の制作会社の代表も務める。2011年に県系の若者をつなぐネットワークを構築、県系若者が集う大会を世界各地で開催。2015ミスうるま。著書に「刻まれた21cm」(文芸社)

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