チャンスに飛び込む勇気が大切!『What at lazz』ボーカル杏果さん
- 2021/4/29
- エンタメ・スポーツ
小さい時から歌うことが大好きだった杏果さんは、音楽アーティストになりたいとの夢を持ち、どうやったらになれるのかを模索する日々が始まりました。
そんなある日、何気なく見ていたテレビ番組で耳にした言葉が、杏果さんの背中を押してくれました。「自分のやりたい事は口に出した方がいい」
「私がアーティストになりたいと声を大にしたのは、この時が初めてでした。なので周りの反応がどうなのか少しドキドキしていたのですが…意見文は思ったより好評で、周りの家族や友達が私の夢を応援してくれるようになりました!」
勇気を出して自分の夢を口にしたことがキッカケとなり、高校在学中にエンタメスクールに入学し、音楽アーティストとしての第一歩を踏み出す事となったのです。
とにかく何でもチャレンジしてみた
エンタメスクールに入学した杏果さんは、将来の夢に一歩でも近づくために、ボイストレーニングやダンスの練習に励みました。
高校卒業と同時にソロアーティストとして県内のライブハウスやイベント、大型ショッピングセンターで歌い始めました。当時は、好きな昭和歌謡曲のカバーを中心に歌っていた杏果さん。一人でステージに立っていた時は、「これでいいのかな?」「他にも歌が上手い人はたくさんいるよね」と無意識に他人と比べて落ち込んだり、孤独を感じたりする事もあったといいます。
しかしそんな時、背中を押してくれたのが、バンド「ONE OK ROCK」の曲『キミシダイ列車』のある一節でした。「過去の自分が今僕の土台となる」。
音楽アーティストを目指して少しの不安を抱えながらも、まずは「名前を知ってもらう事から始めよう!」と、音楽活動以外にも、県内のテレビ番組や舞台演劇に出演したり、モデルとして活動したりとマルチに活動を広げていきました。
そうした中で、徐々にファンがついてくれて、ソロアーティストとしてのライブも増えていったといいます。
そして、杏果さんの勢力的な活動と歌声を聞きつけた、現在のバンド『What at lazz』のメンバーと出会います。
「バンドにお誘い頂いた時は『私は本気で音楽を仕事にしたいと思っているけど、他のメンバーはどれくらい本気なのかな?』と不安でしたが、バンドメンバーと初めて会った時にみんなの本気度を話してくれたので、その想いを受け止め、私自身もとにかくチャレンジしてみよう!とバンドのボーカルとして入る事を決意しました」
こうして2018年4月4日にバンド『What at lazz』が誕生しました。杏果さんが大切にしていたペンギンのぬいぐるみの名前「わたたらず」から響きを取って名付けました。
曲を作るときは「自分の中の物語を大切にする」
バンドでは、ドラム担当のリーダーたっくんさんが作曲、そのイメージに合わせて杏果さんが作詞をしていく手法で、楽曲を制作しています。
「たとえばですが、『鳥籠の中にいる女の子』をテーマに作詞をしていく時、その女の子から見える景色はどんな感じなんだろう?とイメージします。そしてその女の子の生い立ちやどうして鳥籠の中に入ることになってしまったのだろう…と自分なりに背景を想像し、物語を作りながら作詞をしていきます」
作詞をする時は自分の中の物語を大切にするのはもちろんですが、自分の感情とも全力で向き合って曲を書き上げていくので、作詞中は明暗様々な感情を味わいながら言葉を紡いでいくと杏果さんは話します。