新人一騎討ちのうるま市長選 両候補が打ち上げ式 25日に投開票

 

 4月25日にうるま市長選が投開票される。市政継承を掲げる前市議・中村正人氏(56)=自民、公明、会派おきなわ、無所属の会推薦=と、市政刷新を訴える沖縄国際大学名誉教授の照屋寛之氏(68)=共産、立民、社民、社大、新しい風・にぬふぁぶし推薦=の新人同士の一騎討ちの構図となっている。両陣営はそれぞれ投開票前日の24日午後、市内で打ち上げ式を開き、最後の訴えに声を振り絞った。

中村氏「市政継承で命と暮らし守る」

 市みどり町の選挙対策本部前で打ち上げ式を開いた中村氏。シンボルカラーの緑色の鉢巻やジャケットを身につけた支援者らが集まる中で、新型コロナウイルス対策への取り組み実績や、市内島嶼地域も含めた高速道路の延長などの政策を挙げながら、「島袋(俊夫)市長の後継者として、12万市民の命と暮らしを守っていく」と述べ、島袋市政の継続を何度も強調した。その上で「住み良い街、うるま市を作っていくことが私の大きな役割であり、大きな仕事だ。舵取り役として頑張っていく」と意気込みを示し、「最後までともに戦ってほしい」と支援者らに呼びかけた。

照屋氏「市長が変われば街が変わる」

 安慶名十字路で打ち上げ式を開いた照屋氏は、交差点の4方向を埋めた支援者を前に選挙カーの上から「幸せだ。何が何でも私は応えていく」と礼を述べた。行政学や都市政策論の専門家として国内の各自治体を巡り、先進事例を見てきた経験から「市長が変われば街が変わる」と市政の刷新を訴えた。また、市民の平均所得が沖縄県41市町村で40位という低さに「失業率や非正規雇用率が高すぎる。市民の生活を豊かにするのは市長の責任だ。ならばこの照屋がやってみようじゃないか」と手ぶりも交えて力強く決意。「必ず明日の選挙で当選させてほしい。みなさんの支援は一生忘れない」と最後まで協力を呼びかけた。

市政の「継承」か「刷新」か

 両候補ともに、市政の継続か刷新かを主な争点として位置付ける。市議6期22年の経験を持つ中村氏による市政継続か、37年間地域行政研究を重ねてきた照屋氏の刷新か、市民の判断が問われる。
 3月1日現在のうるま市の選挙人名簿登録者数は98,566人(男:48,962人、女:49,604)となっている。

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