新しい働き方「ハタケーション」で、沖縄の価値を創出
- 2021/4/17
- 経済
朝の畑仕事で効率アップ&クリエイティブ脳に
「早朝畑仕事をした後、午後からの爽快感があまりにも良すぎて、効率が上がるのはもちろん発想力が研ぎ澄まされました。充実感に満ちて、とても豊かな1日でした」
そう話すのは、第1回モニター参加者の右原香織(うはらかおり)さんだ。右原さんは東京都で編集を務めている。デスクワークなので一日中家にこもって仕事をすることもできるが、今回のハタケーションを通して違った場所で仕事をすること、そして体を動かした後に仕事をすることで仕事の効率が格段に上がることを実感した。
金子さんはハタケーションの目的をこう話す。
「宮古島の有効資源は太陽の力や恵まれた土です。それらを生活の中で体感できるのは畑だと思いました。特にワーケーションが物理的に可能な人=インターネット上で仕事ができる人だと思うので、ターゲット層は日常がデジタル化されすぎてて疲れているんじゃないか、と予想しました。ハタケーションによって作業効率が上がることを期待していたので、実際にはかどったという声が聞けて良かったです」
仕事の効率化による「メリハリのある暮らし」を提唱
実は金子さん、東京都から沖縄県に引っ越した際の自身の変化も「ハタケーション」の発想のヒントとなっている。
「沖縄移住前は、オンとオフが一切なく“ずっとオン”状態でした。当時は疲れに気付けないほどオン状態が続いていましたが、沖縄に来てからは自分の疲れにも敏感になり、ストレスに気付けるようになりました。今はストレスが溜まったら近くのビーチで過ごすようにしています」
休まないとそれが普通になってしまう人間の性質に気付いた金子さん。当時の自身の様子を「ゴムが伸びきってそのまま伸びっぱなしになっていた」と表現する。沖縄に来てからは、オンとオフをしっかり使い分けることで、人間らしい生活ができるようになったのだそうだ。
その経験から金子さんは、普段のシェアオフィスの運営においても「自分の家でやってたら3時間かかるものが、howliveだと1時間で終わる」を目指している。