沖縄振興予算、3000億円台を要請 玉城知事が沖縄担当相に
- 2024/8/7
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玉城デニー知事は6日、内閣府に自見英子(はなこ)沖縄担当相を訪問し、2025年度の沖縄振興予算について3000億円台を確保するよう要請した。具体的な総額としては、3197億円(24度の当初予算比519億円増)を示した。8月末に内閣府が財務省に25度の予算を求める「概算要求」で、今回の要請がどのように反映されるかが注目される。
県庁で5日に開かれた県振興推進委員会で、玉城知事は「振興予算の要請ポイントとして、要求可能額を最大限活用した額を確保することなどを国に求めたい」と述べていた。
総額3197億円のうち、使途で自治体の自由度が高い一括交付金は、ソフト交付金を576億5000万円(今年度比46.1%増)、ハード交付金は718億4000万円(同95.2%増)を求めた。
沖縄振興予算を巡っては、13年に故安倍晋三首相が当時の仲井真弘多知事に対して21年度まで3000億円台を維持することを表明。ただ、22年度以降は当初予算で3年連続して3000億円を割り込んでいる。
今回の要請で、県は事業の進捗遅れが出たり、新規事業の見送りや事業規模の縮小を余儀なくされたりして、県民生活への影響が懸念されると指摘。その上で、「一括交付金の増額確保は、県や市町村の切実な願い」と強調した。
県によると、各自治体からも「市町村が進める施策実施のため、ソフト交付金・ハード交付金の増額が必要」との意見が出ているという。