キムタツコラム⑤他人の意見なんて超絶どうでもいい

 

自分を否定せず、人生をクリエイト

 幸せな人生を送るための第2要件は「自分を否定しない」です。いまの自分はこれまでたくさんあった選択肢の中から自分で選び取ってきたことの結果です。高校はどこに進む、大学はどこにする、どこで働く、誰と付き合い誰と結婚する、どういう勉強をし、どういう本を読みどうやって時間を使う等々、すべて自分で選び取ってきたのです。すべて自分の責任で生きてきたはずです。にもかかわらず自分を否定するというのはつまり、自分の人生を否定することになります。そんな人が幸せな人生を生きられるわけがありません。もっと人生を有意義にしたいなと思うのであれば、しっかりと学ぶ選択肢はここかしこに準備されています。それを選べばいいだけなのです。自由に人生を作ることができるのですから、幸せそうな選択肢を積極的に主体的に選びながら、人生をクリエイトしていけばいいのですね。その点で僕たちは全員、素敵なクリエイターなのです。自分を肯定しながら、幸せに生きればいいのです。駄目なところもあるでしょうけれども、それも含めて自分なのです。自分が自分を抱きしめてやれなくて幸せになれるのでしょうか。

笑顔の対価がお金

 そして、幸せな人生を送るための第3要件は、他者への貢献です。大谷選手がホームランを打っても誰も拍手してくれないとしたら、彼は幸福を感じるでしょうか。孫さんやゲイツさんが生活を便利にするディバイスを創っても、誰も使ってくれなかったら幸せでしょうか。自分の営みが誰の笑顔にもつながらないとすれば、あまりやりがいがあるとは言えないんじゃないかと思うのですね。

 ついでに言えば、人々を笑顔にできる人は対価を得ることができます。お金です。パン屋さんは美味しいパンを焼くことで人々から笑顔を受け取りますが、それとともに神様からお金を受け取ります。パン屋さんに笑顔にしてもらった人は、家族や親戚や友達にそのパン屋さんが焼いたパンについて話すでしょう。そしてますます多くの人たちがパン屋さんを訪れ、そして笑顔が広がっていきます。パン屋さんは大忙しです。眠る時間もないかもしれませんね。そんなパン屋さんを見て、神様が「がんばってるねぇ!」と褒めてくださり、ご褒美をくださるのです。それがお金です。

 もしあなたが世界中の人たちを笑顔にできれば、ものすごくたくさんの「ありがとう」と、神様からものすごく多くの「がんばった料」を受け取ることができます。あなたが笑顔にできる人が多ければ多いほど、その人のもとには神様がプレゼントしてくれるのです。誤解のないように書きますが、お金のために努力するのではないのです。笑顔のために努力するのです。お金はあくまでも結果です。

 どういう生き方をするかは自分で決めることですが、誰かの役に立つ人生のほうが幸せなように思います。日本の若者たちが、県内や国内は言うまでもなく世界中の人たちから「ありがとう」と言ってもらえる人に育ってくれればいいなと思っています。

スーツケースに自分の本を詰めて世界中

 僕は僕で世界中の方々を笑顔にできる絵本や小説を創っていこうと思っています。今はまだまだ勉強中の身ですが、特にコロナ禍が終わったらスーツケースに自分の本を詰めて、世界中の子どもたちに「僕が作った絵本なんやけど要らないか。お父さんかお母さんに読んでもらえばいい。文章は英語でも書いてあるから」と言いながら、プレゼントしながら、生きるつもりです。笑顔のために勉強を続けます。こういう機会を与えてくださった那覇市教育委員会の皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました!

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