コロナ禍で向かう九州大会 嘉手納高ウエイトリフティング部の今

 

選手・コーチの思い

(前列左から)岸良選手、村山選手(後列左から)平良監督、大城選手、喜友名選手、山里選手、仲村コーチ

・村山晴花主将(2年・45kg級)
「部活でも絶対に(部室に)入る前に体温測定と消毒するということを徹底しているので、九州大会に行っても絶対に新型コロナにかからず帰ってきたいです。部員全員出場の大会は初めてなので、全員で笑って帰ってこられたらいいと思います」

・岸良愛天音(あてね)選手(2年・49kg級)
「これまでも新型コロナで大会がつぶれて、みんな落ち込む時がありましたが、九州大会を開催には感謝しかありません。”今”を頑張って恩返ししたいです」

・大城楓華選手(2年・64kg級)
「11月の大会以降、少し調子を落とした時期もありましたが先生や仲間の励ましもあって自己ベスト近くまで戻せています。(遠征のための)募金をしてくれた人たちのためにも頑張ります」

・喜友名瑞華(みはな)選手(2年・64kg級)
「中学までは吹奏楽をしていましたが(平良)先生から誘われて高1の終わりごろから始めました。励まされて記録も伸び、成長を感じられています。(コロナ)感染の不安はなくはないですが頑張りたいです」

・山里美月選手(1年・59kg級)
「姉の影響で中学からウエイトを本格的に始めました。自己新記録をどんどん更新できる達成感が競技の魅力です。コロナ感染を避けながら、大会は楽しんで全力を尽くしたいです」

・仲村理奈コーチ
「土日を中心に外部コーチとして来ています。高校生への指導は自分の勉強にもなるし、その成長に喜びを感じています。新型コロナで大変ではありますが(九州大会も)サポートしたいと思っています」

コロナ禍のスポーツ・大会の在り方

練習に励む 村山晴花主将

 選手たちに家族の反応を聞くと、感染には気をつけて欲しいとしながらも大会の開催に安堵しているという答えが占めた。スポーツに力を注ぐ生徒の保護者として正直な反応だと感じると同時に、九州大会での健闘を心から願ってやまない。
 指導者や学校関係者も思いに応えるべく、生徒の心と体のコンディションづくりに気を配り、試合や大会がどうすれば開催できるかを模索している。今回の県内のような新型コロナ感染の急拡大があれば中止もやむを得ないが、開会・閉会式をなくし時短を図る、室内競技は体育館入場者を最小限にして密を避ける、といった工夫が積み重ねられてきている。オミクロン株はじめ変異株の出現やそれに伴う懸念が出るコロナ禍ではあるが、子どもたちの成長を育むスポーツの機会が実現出来うる限り、その機会が無くなることのないよう、筆者自身も運動に励む子を持つ親の一人としてサポートし、知恵を絞っていきたい。

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