福建省でエイサーがブーム 沖縄と友好都市締結、来年25周年

 

 玉城さんは「エイサーに触れて沖縄に興味を持ったことで沖縄で就職した子や、福建省の沖縄県事務所で働いている若者がいる。文化がもたらす影響はすごいです」と話す。

 一方で、「県内で福建省の存在すら知られていないことが悔しかった。600年の歴史を次世代へバトンタッチしたいとの思いで今回の企画を考えた」と話す。

那覇太鼓が振り付け、共演を目標に

 2013年から福建省内のエイサー団体と交流を深めてきた那覇太鼓が、今後両県省双方で一緒に踊れる曲としてエイサーの振り付けを担当。福建師範大学や福州外語外貿学院などの学生にオンラインで指導した。

福建省へのオンライン指導の様子

 両県省が双方で練習に励み、11月7日には、沖縄の若者とつないだ同時演舞が行われた。

 オンライン交流を終えて、福建師範大学の林晓雯さんは「コロナ禍でお互い渡航できない状況ですが、ネットを通じで楽しく交流できてよかった。画面越しではやはり不便なところがありましたが、那覇太鼓の方々から、沖縄の学生たちと一緒に新しい演目を学べ、改めてエイサーの魅力を感じた」と感想を話した。

 沖縄キリスト教学院大学の照屋美羅衣さんは「沖縄の文化歴史を深められただけでなく、福建省との関わりを通して中国語や中国の文化への関心が芽生えた。コロナが落ち着いたら福建省に行き、直接現地で福建省の学生や県人会の方と交流したい」と感想を話した。

福建省の大学エイサー団体とオンラインで繋ぎ、同時演舞したエイサー

 習得したエイサーは、来年の沖縄福建省友好県省締結25周年など今後両県省で交流する際に演舞する。また、12月18日にも交流会が行われる予定だ。

  沖縄映像センターの玉城さんは「25周年に向けての繋がりも作りながらオンライン交流を実施できた。福建省とのつながりを若い世代に知ってもらい、これからの両県省の交流を更に加速させたい」と関係構築に向けた意欲を述べた。

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