「高病原性」は検出されず 野鳥の鳥インフルエンザウイルス

 
ハシビロガモ(資料写真)

 うるま市内で回収された、死亡した野鳥「ハシビロガモ」から鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認された件で、沖縄県は7日、追加で遺伝子検査をしていた環境省から「高病原性」のウイルスは検出されなかった旨の連絡があったことを発表した。

「監視重点区域」は解除

 当該の死亡個体は11月30日に回収され、簡易検査で陰性だったものの、国立環境研究所の遺伝子検査でA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認された。その後に行ったウイルスの血清亜型(H5またはH7亜型)の検出や病原性を判定するリアルタイムPCR法等による遺伝子検査では高病原性ウイルスは検出されなかった。この結果を受け、5日に環境省が指定した「野鳥監視重点区域」は解除された。

 高病原性鳥インフルエンザウイルスを巡っては、今シーズンは南は九州から北は北海道まで全国各地で猛威を振るっており、多くの鶏が殺処分に追い込まれている。県内でも養鶏場で発生が確認されれば、養鶏業に大ダメージを与えることは避けられず、今後も予断を許さない状況が続く。

 県は引き続き環境省などの関係機関と連携して死亡野鳥等の調査を実施し、監視を継続する。


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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