キングス、開幕戦で昨季王者に圧勝 堅いディフェンスで81-52
- 2022/10/1
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは10月1日、沖縄アリーナに東地区の宇都宮ブレックスを迎え、81-52で大勝した。昨季ファイナルで対戦し、2連敗で屈した相手だけに、幸先のいいスタートとなった。来場客はほぼ満員の8,022人。2日も午後6時5分から、同アリーナで宇都宮と対戦する。
前半でターンオーバー10回誘発
エースの今村佳太が「ディフェンスから試合に入ろうと思っていました」と振り返る通り、序盤から個々の選手が激しい守備を仕掛けたキングス。相手エースの比江島慎とマッチアップした今村が第1クオーターでファウル2つとなり、ベンチに下がらざるを得ない状況となったが、新加入の松脇圭志が持ち味の強いフィジカルを生かしてチームの高いディフェンス強度を保った。
さらに第2Qに入るとジャック・クーリーの存在感が増し、このクオーターだけで1人でリバウンド8本を奪取。そのおかげでトランジションが早くなり、コー・フリッピンが積極的に速攻を仕掛けて得点を重ねた。外のシュートは低確率だったものの、前半だけで宇都宮のターンオーバーを10回誘発し、18点リードで折り返した。
松脇がスリー連発 攻守で躍動
後半に入ると、松脇が今度はオフェンスで力を発揮する。
前半はチーム全体でスリーを9本中1本しか成功できなかったが、松脇が第3Qだけで3本を成功。アレン・ダーラム、小野寺祥太も沈め、さらに点差を広げた。ディフェンスの強度も最後まで落ちることなく、ホームで快勝した。
試合後、桶谷大HCは「出る選手、出る選手がみんなハードにプレーしてくれて、相手の状況判断が悪くなっていた。リバウンドも取れてセカンドチャンスを許さず、すぐ攻撃に移れて自分たちの流れがつくれたと思います」と選手たちを称賛。今季は主力選手がほとんど残っただけに「昨年の開幕戦はまだ選手の長所を掴みきれてなかったけど、今年はやりたいバスケをある程度分かってくれてる選手が残って、スムーズに攻撃ができてます」と手応えを語った。
また、攻守に活躍した松脇については「昨季のファイナルでは比江島選手を守る選手が少なかったけど、松脇がマッチアップできたところは今年のチームとしての強みです。彼の存在がチームにとってプラスになるとつくづく思いました」と高く評価した。
フリッピン、15得点6アシストで攻撃牽引
並里成が群馬に移籍し、ポイントガードとしての役割が増したフリッピンは、15得点、6アシストで攻撃を牽引した。松脇、ダンカンという個人として力のある選手が加入し、「攻撃で新しい選択肢が増えたことは強みになっている」とチームオフェンスに好感触を感じているようだ。
高い身体能力を生かして守備でも勝利に貢献し、印象に残っている自身のプレーを聞かれると「自分自身のエナジー」と答えた。チーム全体としても「第3Qが終わった時点で相手に37点しか取られていなかったことが印象的。守備が効いているということなので」と振り返った。