「皆さまに深くお詫び」 沖縄電力、宮古島市の大規模停電で謝罪

 
大規模停電について会見で謝罪する、横田副社長(中央)ら=25日夕、浦添市 

 宮古島市で発生した大規模な停電について、沖縄電力(本永浩之社長)は25日夕、浦添市の同社本社で会見を開いて謝罪した。会見に出席した横田哲副社長は「地域の皆さまに、大変なご不便とご心配をお掛けし、深くお詫びする」と述べた。

 同社は大規模停電の原因について、発電機から送電線に電気を送る宮古第2発電所構内の装置「母線」に不具合が起きたこととみている。

 ただ、この装置は密閉されており、飛来物などが接触する状況ではなく、通常は事故が想定されにくいという。横田副社長は「どういう形で事故が発生したか、これから調べていきたい」と語った。

 会見では、完全復旧まで8時間以上かかった理由も説明された。当初、宮古島から伊良部島に電気を送る送電経路に問題が起きたとのデータが表示されたため、同所が原因と想定。調べた結果、特に問題がなかっため「一過性の事故」と判断した。

停電の原因などを説明する横田副社長(中央)ら=25日夕、浦添市 

 そのため、早期復旧を目指して送電線に順次、電気を送り、25日午前7時ごろまでに1万戸以上が一時的に復旧する。

 しかし、平良地区の一部で送電する経路に電気を通したところ、トラブルが発生したため発電機を手動で止める措置をとった。このため、再び2万戸を超える市内全域での停電になった。

 その後、同社は発電所構内で電気を送電線に送る装置が原因と特定した。同装置を保守点検する周期は10年で、直近の点検は2016年だった。横田副社長は、点検の周期について検討していきたいとした。

 会見では、補償についての質問も出た。横田副社長は「しっかり原因の究明、特定をしていきたい。その段階なので、補償について今、述べるのは控えさせていただきたい」と話すにとどめた。

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