名護市長選、最後の訴え 岸本、渡具知両氏が打上式で語ったこと

 
23日投開票の名護市長選に立候補している岸本洋平氏(左)と渡具知武豊氏

 任期満了に伴う名護市長選が1月23日に投開票される。届出順に、前名護市議会議員・新人の岸本洋平氏=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=と、2期目を目指す現職・渡具知武豊氏=自民、公明推薦=が立候補し、激しい選挙戦を繰り広げた。

 米軍普天間飛行場の辺野古移設問題を抱える名護市は、全国的な注目が集まる重要選挙でもあり、今年秋の知事選の前哨戦としても位置付けられる。“選挙イヤー”となる2022年最初の大一番だ。

 22日は両陣営の打ち上げ式が行われ、両候補者ともに有権者への最後の訴えに声を振り絞った。

岸本氏「言うべきことをはっきりと伝える名護市政」

 名護市の西海岸を南北に貫く大動脈・国道58号の大北5丁目交差点で行われた岸本陣営の打ち上げ式では、交差点の四隅を埋め尽くした支持者がノボリを掲げて通行人にアピールしながら、最後の支持を訴えた。

 名護市議会の野党系会派議員や「オール沖縄」勢力の国会議員の他、玉城デニー沖縄県知事や城間幹子那覇市長が登壇。玉城知事は「未来に(辺野古の)基地を造る不安と重圧を絶対に受け継がせてはなりません」と力を込めた。

 岸本氏は「国であろうと米軍であろうと言うべきことをはっきりと伝える名護市政が必要です。その思いで1週間訴えてきました」と、基地問題に向き合う決意を新たにし、「地域の経済活性化は、ここで生まれ育った政治家の責務です」と経済振興にも意欲を見せた。「私はブレることはありません。信念を持って貫いて参ります」と繰り返した。

渡具知氏「公約実現でより住み良い名護に」

 名護市内最大の繁華街の一角、名護十字路で行われた渡具知陣営の打ち上げ式。テーマカラーのグリーンの上着を身につけた支援者たちが交差点を埋め、市営市場のイルミネーションが雰囲気を盛り上げていた。

 渡具知氏を推薦する自民党県連の中川京貴会長や公明党県本部の金城勉代表のほか、島尻安伊子衆院議員らも応援弁士として登壇。渡具知氏の次女・志織さんも「父に市政を託してください」と呼びかけた。

 マイクを握った渡具知氏は「私はこの4年間、市長として公約の8割を達成しました」と公約実現の重要性を説明した。名護市街地の活性化やコミュニティバスの運営などについても触れ、「公約は市民に夢と希望を持たせ、実現していかなければならない」と強調。その上で「もっと住み良い名護を実現し、市民の皆さんに実感していただきたい」と訴えた。

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