若い経営者の主張で九州二位 アセローラフレッシュの並里さん

 

「当事者意識を持つ事の大切さ」主張

 並里さんは主張の中で何度も当事者意識について語っている。

 大学卒業と同時に正社員になった並里さんは、当時の自分を「意気込みだけは一人前だったが、その想いと言動が一致しない勤務態度と当事者意識の低さに社員をはじめ、農家さんや関係者からの私への信頼はほぼ無かったも同然だった」と話す。

 そんな並里さんを叱咤激励し、社会人として経営者として導いたのが本部町商工会青年部の先輩たちだった。

 のちにアセローラフレッシュが沖縄県初のグランプリ受賞の快挙を達成した「全国商工会連合会主催ニッポン全国ご当地おやつランキング」で、先に5位入賞していた先輩から「康次郎!次はお前の番だ!」と言葉をもらったが、翌年もその翌年も挑戦すらしなかった消極的な並里さんに、先輩から「お前に商売人根性はないのか!このぐらいの意識だったら、後継者なんてやらない方がいい。やめた方がいい」と喝を入れられたエピソードを紹介した。

 その他、青年部のメイン事業である町内夏祭りの委員長でありながら本業の忙しさを理由に放置していた自身の責任感と当事者意識の低さに気づいたことで、リーダーとしての自覚を持つようになったと転機を振り返った。

仲間と共に勝ち取った結果

並里さんを応援する本部町商工会青年部のメンバーら

 本部町商工会青年部から初の沖縄県一位には、町内だけでなく青年部連合会北部支部全体が優勝を喜んだ。九州大会では、北部支部以外に沖縄県商工会青年部連合会も協力し、応援した。

 並里社長は「(県大会では)自分の名前が呼ばれた瞬間は涙が出てくるほど嬉しかった。仲間と共に勝ち取れた優勝です。(九州大会では)120%の力を出し切り、自分自身はもちろん、会場で聞いてたメンバー、画面越しで聞いていた仲間達も皆が私の九州一を確信していたので、発表の瞬間はとても悔しい気持ちでした」と話す。 しかし、悔しさの中にも嬉しさを見出した。「沖縄県商工会青年部連合会の金城会長から『九州全土約8000名の青年部員の中からの2位ですよ。誇りに思います』とおっしゃって頂きました。九州大会出場というとても貴重な経験をさせて頂いた事に感謝します。この経験を必ず次に活かします」。

 九州大会から約1カ月。並里さんは「結果的に自分の為になりましたが、自分がこれまで熱くなれたのも、本部町や沖縄県の為に頑張りたいという一心でした」と話し、先輩から受けた力を後輩に託していく。

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安里 三奈美

投稿者記事一覧

ボリビア在住3年、1児の母。フリーライターとして観光や沖縄県系コミュニティーについてWEBや紙媒体で執筆、寄稿等を行う傍ら、家系図や家族史・自分史の制作会社の代表も務める。2011年に県系の若者をつなぐネットワークを構築、県系若者が集う大会を世界各地で開催。2015ミスうるま。著書に「刻まれた21cm」(文芸社)

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