キングス、2年連続のファイナル進出決定!横浜BCに86ー82
- 2023/5/22
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスは21日、沖縄アリーナでチャンピオンシップ(CS)セミファイナル第2戦を行い、88ー84で横浜ビー・コルセアーズ(中地区2位)に勝利し、2年連続のファイナル進出を決めた。今シーズン最後の沖縄アリーナでの試合となったこの日は8,619人が来場し、前日に記録した同アリーナ史上最多の来場客数を2日続けて更新した。
キングスは悲願の初優勝に向け、27~30日に横浜アリーナで東地区1位の千葉ジェッツと2戦先勝方式で対戦する。
接戦もディフェンスで我慢 第4Qで抜け出す
前日の敗戦を受け、負ければシーズンが終わる横浜BCは攻守ともに積極性が増し、激しいプレーで試合に入った。それに対し、キングスは序盤から小野寺祥太らの高確率のスリーポイントで対抗し、点の取り合いとなる。第2Qに入ると、相手の強度の高いディフェンスによるプレッシャーの影響か、キングスは簡単なシュートを外す場面が増え、このクオーターで最大9点差をつけられた。
後半に入ると、キングスは相手エースの河村勇輝や森井健太を起点とした横浜BCのオフェンスに対してパスコースを塞ぐ「ディナイ」や、守る選手が入れ替わる「スイッチ」で対応して流れを引き戻す。シーソーゲームが続く中、63ー63の同点で迎えた第4Q中盤からは、好ディフェンスからアレン・ダーラムやジャック・クーリーらが得点を重ねて若干抜け出した。
横浜BCも負けじとビッグマンがゴール下を攻め、粘る。それでも残り約3分の土壇場で岸本隆一がスリーを決めて4点リード。さらに残り1分を切って今村佳太が河村に激しいプレッシャーを仕掛け、パスミスを誘ってボールを奪い、ダーラムが速攻へ。ファウルをもらってフリースロー2本を決め切り、差を6点に広げて勝負を決めた。
桶谷大HCは「試合全体を通して流れをつかむことが難しかった中でも、勝負所で相手のオフェンスを防げた点が良かったと思います。キングスの強みは、対戦相手や状況に応じて様々なパターンでベストな5人を組み合わせられる事だと考えていて、今日はそれを特に実感できる試合でした」と評価。スリー3本を含む11点を挙げた小野寺は「ワイドオープンのシュートをしっかりと決められて良かったと思います」と手応えを語った。
千葉Jに天皇杯決勝のリベンジを
ファイナルで当たる千葉ジェッツは今シーズン、リーグトップの53勝7敗でBリーグ1部の歴代最高勝率記録を更新。3月に東京の有明コロシアムであった天皇杯全日本選手権の決勝では、キングスは76ー87で敗れて苦渋をなめた。
昨シーズン、ファイナルで敗れた涙を見せた今村は「今シーズン、もう一度ファイナルの舞台に立ち、日本一になる事を目標に取り組んできました。ようやくスタートラインに立てたという気持ちです。シーズンを通して常にチャレンジし、成長し続けることができたと思うので、自分たちのバスケットボールを40分間貫き、残り2勝を勝ち取りたいと思います」とリベンジを誓う。
チーム在籍最長となる生え抜き11年目の岸本は「レギュラーシーズンから積み重ねてきて、ようやくファイナルの舞台を勝ち取ることができ、うれしさよりも安心感の方が大きいです。これまで『あと少し』という悔しい経験を沢山してきました。歴代のキングスの選手の思いや、日々キングスを支えてくれる皆さまの気持ちを全て背負ってファイナルにぶつけられるようにしたいと思います」と闘志を燃やした。