沖縄の球団チア、プロデュースは海外でも活躍するこの人!(上)
- 2021/9/2
- エンタメ・スポーツ
ぎぼっくす:琉球ボンバーズ、ミラクルズ、琉球ライオネス。それぞれの特徴を教えてください。
吉田さん:琉球ボンバーズはヨーロッパ発祥のスポーツサッカーのダンスチームなので、アメリカのチアとは少し変わっていて、派手なダンスはしますけどあまり暴れすぎず、しっかり決まった形の中で踊る保守的なダンスをしているチームです。ミラクルズはポンポンを持たないヒップホップのダンスチームで、琉球ライオネスはNFLのように、アメリカンな弾けたダンスをするチームですね。
ぎぼっくす:なぜ、海外のようなスポーツのチアチームを作りたいと思ったんですか?
吉田さん:ここ沖縄こそ海外のフィーリングのダンスが出来ると確信したのです。沖縄で代々伝わるカチャーシーや三線での細かなリズム感で培った感覚が実現を可能にしました。
ぎぼっくす:経営するBUPPIE RECORDのウェブサイトには「沖縄のスポーツをエンターテイメントで応援します」と大きく書かれています。どのような思いがあるのでしょうか?
吉田さん:「スポーツ」と「音楽」「食」(グルメブース)などが絶妙に融合したエンターテイメントを作り上げる事で、たくさんのオーディエンスに興奮と元気を与えたいと思います。そしてまたスポーツ会場に足を運びたいと思う気持ちになる事が大切だと考えています。
「とにかく否定をせず褒める」
ぎぼっくす:スポーツのチアチームとは別で「琉球ノビッターズ」という発達障害の子たちが所属するダンスチームの活動もされています。
吉田さん:琉球ボンバーズ発足当時からFC琉球のサポーターでボンバーズも応援してくれている、発達障害の子たちのデイケア施設の玉城所長から、発達障害の子たちにダンスを教えてほしいとお話があったのがきっかけです。
週2回レッスンをするのですが、最初は準備体操で泣いちゃったりしてなかなかダンスができませんでした。発達障害の子たちは痛いとか辛いとかを表情や声に出すのが苦手。なので泣いてしまうんです。でもその子たちを常に褒めながら教えていくと、最初は準備体操5分間でも泣いていた子たちが、10分、15分と徐々についてきてくれるようになりました。ダンスのレッスンも徐々にできるようになって、表情も豊かになっていったんですよ。
とにかく否定をせずに褒める。そうすると子供たちも徐々にダンスができるようになっていきました。
ぎぼっくす:沖縄SVのホーム戦で、ミラクルズと一緒に踊る琉球ノビッターズのダンスを拝見しました。とてもキレ良く踊っていました。
吉田さん:そうなんです。今はお客さんの前でも伸び伸び踊れるまで上達しました。今だから言えるんですが、実はコロナ禍になる前、琉球ノビッターズは東京パラリンピックの開会式で踊ることがほぼ決まっていたんです。ただ1年延期になり、コロナの影響で開会式の人数を削減する事になって、残念ながら踊れなくなってしまいました。
ただ、パラリンピックでのダンスは次へ進むための過程だったので、これからまた色々な場所で活動できるようにしていきたいです。
(つづく)