遠山光一郎の「沖縄VSアジア国際都市」7:語学力で日本牽引を

 
シンガポールの公立学校(筆者撮影)

 国の未来を担う子供達、若者たちへの教育が大切なのは言うまでもない。

 日本の教育水準の高さは世界的に有名だが、アジアの国々も教育熱心で知られ、経済発展によりアジアの国際都市での教育意欲は増している。その中で国際基準で見た場合どうなのだろう。

公立校の人気が高いシンガポール

 「なぜシンガポールで暮らしているのですか?」。私がよく聞かれる質問である。私の答えは「子供たちをシンガポールで教育させたいから」である。私はシンガポール大学の寮で知り合ったシンガポール人の妻との間に17歳と14歳になる息子たちがいる。シンガポールは東南アジアでタイに続く規模の日本人社会があり、立派な日本人学校がある。また、世界中から大企業が進出しており、国の施策として高度な人材を誘致していることから、しっかりしたインターナショナルスクールも多い。しかし、私の2人の息子たちが通っているのは日本人学校でもインターナショナルスクールでもなく、シンガポールの公立校である。

 公立校は当然、シンガポール人中心であるが、近年は他のアジアからの子供達も多く通っている。特に東南アジアではシンガポールの教育は定評があり、シンガポールに住む他のアジアの方々も私と同じようにシンガポールの公立校に通わすことが多い。私が公立校を選んだ理由は学費がとても安いこともあるが、ローカルスクールの方が日本学校やインターナショナルスクールよりもレベルが高く、いじめなども少なく、また特に、英語で教科を学び中国語の学習にも力を入れているバイリンガル教育を行っていることからである。

 シンガポールに私が来ることになった理由は成長著しい東南アジアの経済とバイリンガルな環境に身を置く目的があったからだ。子供達にも、日本人や外国人というように分けられた殻の中でなく、せっかくシンガポールにいるのだから、その国の人たちとともにありのままの生活の中で過ごして欲しいし、今後もっと重要になっていく英語をネィティブ並みにしてほしかったからである。私はシンガポール国立大学院を英語で卒業し、ビジネスでも交渉、契約書確認、弁護士とのやりとりまで英語でしているが、語学力はやはりネイティブにはかなわない壁を常に感じている。そのコンプレックスを息子たちは感じないで国際社会で堂々と生きていって欲しいと願っている。

シンガポールの公立学校(筆者撮影)

 アジアの親たちは幼児教育から大変熱心である。いわゆるピアノ、バイオリン、フェンシングなどの習い事から英語、算数、中国語など親達は早くから 塾に通わせている。シンガポールでも小学校入学前から様々な塾でほぼ毎日スケジュールが埋まる子供が多い。シンガポールで有名小学校に入学するにはその地域に住んでいるか、家族や親がその小学校を卒業したか、また親がその小学校でボランティア活動をしているかなどで判断されるため、親は学校の近くに住居を購入したり、ボランティア活動などをしている場合も多い。

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